2006年12月29日
12月29日(金) くにまる音楽温泉
◇本日のお言葉◇
「楽しみに、また道楽にお酒を飲むなど、とんでもない不心得である。
お酒というものは、
あるいはお酒を飲むということは、そんなどうでもいい話ではない」 内田百閒
先日特集しました、内田百閒先生の言葉、お酒特集、そして今年の音楽温泉の締めくくりにも、ご登場いただきました。この方も、本当にお酒が好きでした。お酒に関する名言を、もう一つご紹介します。
「昨夜、気分進まず飲み残した一合の酒を、一升瓶のまま持ち回った。
これだけはいくら手がふさがっていても捨てていくわけにいかない。」
ふむふむ、なるほど…と思いますが、シチュエーションを聞くとびっくりします。実はこの言葉、空襲で焼け出された時のものなのです。空襲に遭い…若い方のために付け加えておきますが、これは今から61年前、アメリカと戦争していたとき、アメリカの飛行機が空から東京をバンバン爆撃しまして、何十万人もの方が亡くなられた時のお話です。命からがら逃げ出す、普通は財布ですとか、通帳ですとか、そんな大切なものを持って行きますね。しかしそこは酒のみの百閒先生ですから、「どんなに手がふさがっていても」
一升瓶だけは手放せない。正に、酒のみの鏡です。
「昨夜、気分進まず飲み残した一合の酒を、一升瓶のまま持ち回った。
これだけはいくら手がふさがっていても捨てていくわけにいかない。」
◇本日の曲◇
「喜びの世界/スリー・ドッグ・ナイト」
スリー・ドッグ・ナイトの「喜びの世界」は、おいしそうなお酒が登場する曲です。
投稿者 joqr : 2006年12月29日 12:00