2006年12月26日
12月26日(火) くにまる音楽温泉
◇本日のお言葉◇
「かたはらいたきもの…思う人のいたく酔いて、おなじことしたる。」 清少納言
かの有名な清少納言の枕草子の一節です。皆さん、なんとなく意味はおわかりでしょうが、
一応、解説しておきます。
「かたはらいたきもの」
時代劇で「片腹痛いわ、ぐっふっふ」といった台詞をよく耳にします。これは「おかしくてたまらない、笑止千万である」という意味なのだそうですが、こちらの清少納言の場合は、「そばで見ていて気がかり、耐えられない」ということ。
「思う人のいたく酔いて、おなじことしたる」
愛する男が、ひどく酔っ払っちゃって、おんなじことばかり言ってる…という意味です。つまり、続けて現代語に訳してみますと、
「大好きな彼なんだけど、酔っ払ってずーっと同じことばっか言ってんの、
みっともなくってイヤになっちゃう!」
と、まあ、こういう感じになりますでしょうか。
酒好きな男性側からいいますと、好きな女性と差し向かいで飲むというのは最高に楽しい時間です。あんまり楽しいから、ついつい沢山のんで酔っ払っちゃう。そして、けっこう、これが原因になって、女性にサジを投げられてしまったりなんかするわけで。ああ、もうこんな失敗は繰り返さないようにしよう…と思ったところでどうしようもないのが酒のみの悲しさですね。
◇本日の曲◇
「赤ちょうちん/かぐや姫」
かぐや姫の「赤ちょうちん」は、酒を歌った70年代の名曲です。
投稿者 joqr : 2006年12月26日 12:00