2006年11月27日
11月27日(月) くにまる音楽温泉
◇本日のお言葉◇
「自分で豪傑がるのは、実に見られないヨ」 勝海舟
幕末期、揺らぎかけた幕府を必死に支え、いよいよダメだとなると西郷隆盛と交渉して江戸城を無血開城に導き、街を戦火から救った江戸っ子・勝海舟。海舟は1899年(明治32年)まで長命を保ち、その時々の政局や経済などに対し、歯に衣着せぬ鋭い談話を発表して、長く新政府の監視役を務めました。
この言葉は、1897年(明治30年)、「元勲」と呼ばれるようになった、伊藤博文や山県有朋といった人々に対する痛烈な批判です。
もう少しご紹介します。
「この頃、元勲とか何とか、自分でえらがる人たちがいる。
自分で豪傑がるのは、実に見られないヨ。
伊藤もまた外国へ出かけたそうナ、いつまでも自惚れが強いノウ」
当時の政府のお偉方を、これだけ痛烈にやっつける。今と違って、民主主義のかけらもない時代のことですから、生半可な人がやれば生死に関わりますが、勝海舟先生の言葉となれば誰も異は唱えられません。新聞記者は、勝家のある赤坂・氷川に日参し、面白いコメントを取ろうと必死だったそうです。
◇本日の曲◇
「あんたが大将/海援隊」
「あんたが大将」は、1977年(昭和52年)、海援隊のコミカルなヒット曲です。
投稿者 joqr : 2006年11月27日 12:00