2006年11月24日
11月24日(金) くにまる音楽温泉
◇本日のお言葉◇
「いのちは、老いたるも若きもおぼつかなし」 樋口一葉
老人であろうと、若者であろうと、命がおぼつかない…きわめて不安定であることには変わりがない。
こんな意味になりますでしょうか。24歳の若さ、いよいよこれから文壇に出ていこう…というその矢先に、結核のため世を去った一葉の言葉をじっくりと噛みしめたいです。
19歳で小説で身を立てようと決心し、それから必死の修業を続けた樋口一葉。吉原にほど近い下谷龍泉寺町(りゅうせんじまち)で、小間物屋の店を営むなどしながら、そこで耳にした様々なエピソードをもとに、23歳の年に名作「たけくらべ」の連載を開始。
そして、それから病に倒れるまでのごく短い間に、「大つごもり」「にごりえ」「十三夜」といった、今日まで知られる数々の傑作を執筆しており、後に「奇跡の一年」と呼ばれるようになります。迫り来る死期と争うように、次から次へと湧き上がってくるアイディアをひたすら書き綴っていった一葉の濃密な日々が偲ばれます。
◇本日の曲◇
「愛にすべてを/クイーン」
「愛にすべてを」は、1976年(昭和51年)のクイーンの大ヒット曲。フレディ・マーキュリーは、今から15年前、1991年の11月24日に45歳で世を去りました。
投稿者 joqr : 2006年11月24日 12:00