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2006年11月13日

11月13日(月) くにまる音楽温泉

◇本日のお言葉◇
「悪は必要である。 もし悪が存在しなければ善もまた存在しない。
              悪こそは善の唯一の存在理由なのだ」  アナトール・フランス

いきなり「悪は必要である」と言われると、かなりドッキリさせられますが、その後に続く言葉を聞くと、うーむ…といろいろ考えさせられます。正に、名言。
アナトール・フランスは、19世紀から20世紀前半に活躍した、その名の通り、フランスの大作家で、1921年(大正10年)ノーベル文学賞を受賞。芥川龍之介が心酔した作家としても知られています。アナトール・フランスは、父親がセーヌ川の川岸に店を開いていた、古本の露天商だったという面白い経歴の持ち主。ノートルダム寺院の見事な建物を背景に、マロニエやプラタナスの並木の下に古本のワゴンが並び、パリジェンヌが通りすぎていくこの川岸は、世界で最も美しいところ…と彼は書いています。確かにそんな場所で育ったら、感受性も豊かになるでしょう。
彼の著書には、こんなエピソードも紹介されています。

 ある冬の日、ナポレオン三世がこのあたりを散歩していたら、一人の年老いた青空古書店の
オヤジが、暖を取るために本を燃やしていた。商売物を燃やす?
いったいどんな本なのか、興味を持って部下に調べさせたら、なんと自分が書いた本だったという…

◇本日の曲◇
「悪魔がにくい/平田隆夫とセルスターズ」

平田隆夫とセルスターズの「悪魔がにくい」は、1971年(昭和46年)の大ヒットです。

投稿者 joqr : 2006年11月13日 12:00

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