特別栽培米 兵庫県但馬産こしひかり
『コウノトリ育むお米』をご存知ですか?
国の特別天然記念物「コウノトリ」が舞う兵庫県豊岡市
兵庫県の北部に位置し、市の面積の8割が農地です。
日本で最後までコウノトリが生息していた豊岡市でも
コウノトリは、一時は絶滅の危機に瀕し、
もう一度、野生にかえそうと、人口飼育に取り組んだ結果
平成17年に、自然界に放鳥することができ
現在まで約100羽のコウノトリの繁殖に成功
定期的な放鳥が続けられています。
『コウノトリ育むお米』は
『コウノトリ育む農法』で作られています。
豊岡市 コウノトリ共生部 農林水産課 環境農業推進係
大月久司さんに伺いました。
「一般的な農法ですと、中干しといって
6月中ごろに水を落としてしまうんです。
するとコウノトリの餌になるおたまじゃくしが
蛙に孵ることができません。
コウノトリ育む農法ですと、中干しの時期を遅らせます。
ちゃんとおたまじゃくしが蛙になるのを待つ。
またヤゴがトンボになるのを待ちます。
かえるはコウノトリの餌になりますが、それ以前にカメムシ、
これは米にとって害虫で、コウノトリはカメムシを食べます。
すると殺虫剤をふる必要がなくなる、そんな効果があります。
田んぼの中で生物多様性を作っていくということになるわけです。」
手間隙かけて作られているんですね。
さらに
「水が一般の農法よりずいぶん多いんですよね。
深い水にすることによって、水稲本来の味を出すことができます。
一粒一粒が元気で噛めば噛むほど甘い・・
でも、これはやっぱり農家さんの協力が必要なんです。
水をいっぱい使うので、
機械が田んぼの中に入りこんでしまう場合がありますし、
また周りの他の農法で作っている農家に、
水が漏れてしまったりという苦労があります。
もう一つは、収量が2割ぐらい減ってしまうんです。
中干しを遅らせた影響で。そういうことがあるんですが、
最終的な目標は、やっぱりコウノトリが悠然と舞う町なので、
農家さんはそれに向かって
頑張っていただいているという形です。」
生き物の命が詰め込まれたお米
『コウノトリ育むお米』
さらに、その米から酒やバウムクーヘンも作られています。
東京 神楽坂に本店がある
創業100年の『まかないこすめ』
元々は、石川県金沢で金箔屋を営んでいたそうです。
お月様の中でウサギがもちを搗いているイメージですが、
このマークは?
ウサギが金箔をついている・・
ウサギが白くふっくらしたもちもちした女性の綺麗な肌のよう・・
というイメージもあるそうです。
和のコスメ 『まかないこすめ』
とうもろこしの繊維で作った泡立てネット
和紙や絹を使ったタオル、塩せっけん、絹かるいしなど、
自然の植物から作ったコスメや雑貨が並びます。
こんにゃくのスポンジは、顔を洗ったあとの肌を、
これでマッサージするととても気持ちいいそうです。
もともと金箔屋で働いていた女性が、こんにゃくのスポンジで、
赤ちゃんを洗っていたという話があり、
そういう歴史があるなら、
肌に負担をかけずにできると思って作ってみた商品だそうです。
肌をくるくるマッサージすると角質がきれいにとれて、
毛穴の汚れがとれる・・・・
日本の知恵がつまっている『まかないこすめ』です。