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2010年04月23日

第41回~アリス~

皆さん、こんばんは。

お休み前のひととき、いかがお過ごしになりましたか?

今回も番組を振り返っていきましょう。

第41回は不思議の国のアリスで有名な「アリス」についてご紹介しました。


”アリス”が実在の人物だと言ったら驚きますか?
それは、1862年7月4日の昼下がり。
当時30歳の、オクスフォード大学の数学者、チャールズ・ドジソンが、
自分の写真のモデルとして、かねてから親交のあった
リデル学長の幼い三人娘と一緒に船遊びに出かけました。
そこで彼は即興のおとぎ話を始めたのでした。
このドジソンの作家としてのペンネームこそが「ルイス・キャロル」であり、
三人娘の次女こそが、まだ10歳の「アリス・リデル」なのです。

アリスは何度も「このお話を本にしてちょうだい」とせがみ、
2年の歳月をかけ、彼が文字に起こしたその本に、
『地下の国のアリス』というタイトルをつけて、アリスにプレゼントしました。
さらにその1年後の1865年、彼はその本に手を加えて書き直し、
『不思議の国のアリス』として印刷・出版したのでした。

その後、続編の執筆が期待され、
彼は1871年、『鏡の国のアリス』を書き上げます。
でももう、アリスはお話をねだらなくなったのです。
そう、その頃彼女はすでに少女ではなく、19歳の女性になっていたからです。
『アリス・イン・ワンダーランド』のアリスが19歳なのも、こうした理由からかもしれませんね。

今回は、少女達の憧れの像、
金髪に青い瞳、水色のリボンとドレス、フリルのついた白いエプロンといった姿の、
「アリス」と一緒に、不思議な世界に迷い込んでみました。


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投稿者 agqr : 20:00

2010年04月13日

第40回~ブッダ~

皆さん、こんばんは。

お休み前のひととき、いかがお過ごしになりましたか?

今回も番組を振り返っていきましょう。

第40回は「ブッダ」についてご紹介しました。

仏教が世界中に広まっているのは、みなさんご存知の通り。
彼の人生の節目となった”誕生の地”ルンビニー、
”悟りをひらいた”ブッダガヤー、”最初の説法を行った”サールナート、
そして”入滅の地”クシナガラは、仏教における4大聖地として、
今も世界各地からたくさんの人が巡礼にやってきます。
彼の体は消滅しても、その魂は現代の、世界中の人の心の中で生き続けているのです。

この放送がオンエアーされた4月8日はお釈迦様の誕生日。
世界中に4億人以上の信者を持ち、私たち日本人の身近にも根付く”仏教”・・・
それはお釈迦様、「ブッダ」から始まりました。
今回は信仰の対象でもあり、実在の人物でもあったブッダの足跡をたどりました。

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投稿者 agqr : 17:00

2010年04月02日

第39回~パワースポット~

皆さん、こんばんは。

お休み前のひととき、いかがお過ごしになりましたか?

今回も番組を振り返っていきましょう。

第39回は「パワースポット」についてご紹介しました。

古来から人々はこの壮大なエネルギーを求め続けました。宇宙からのエネルギーを得るためには
ピラミッドや高い塔を建設し、大地からのエネルギーを得るためには、地中からの吹き出し口、
つまり湧き水や火山に神社などを作りました。こうした所にいけば誰でもエネルギーをもらえるとされ、
そこは「パワースポット」と呼ばれました。

そうした場所では、最低でも1時間くらい景色を見たり、瞑想に耽るなど
ゆっくりするといいと言われ、そのうちに体が温かい感じになったり、心が癒されるヒーリング効果が
得られ、健康の回復や促進がもたらされると考えられています。風水的に言うと、
雨の日や16時以降の時間は”陰(いん)”の影響を受けるので、”陽(よう)”の影響の強い、
晴れた日の午前中にパワースポットに赴くのがベストでしょう。また気に入ったスポットを見つけたら、
なるべく長く滞在する、深呼吸する、写真を撮る、何度も足を運ぶなどして、そこの運気を
吸収するように心がけるとよいとされます。

ハワイ島、オーストラリアのエアーズロック、屋久島、スペインのサクラダファミリアにペルーの
マチュピチュなど、世界にはたくさんのパワースポットがあります。皆さんも、パワースポットに
出かけてみてはいかがでしょうか?

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投稿者 agqr : 11:56

第38回~ニュージーランド~

皆さん、こんばんは。

お休み前のひととき、いかがお過ごしになりましたか?

今回も番組を振り返っていきましょう。

第38回は「ニュージーランド」についてご紹介しました。

あたたかく、過ごしやすい季節になってきたこの時期、世界で最も美しい国のひとつに入るのが、
ニュージーランドです。北島と南島の2つの島からなるこの国は、
実は知る人ぞ知るガーデニング天国なのです。「庭園の街」の異名を持つ、
南島のクライストチャーチでは、3月の10日から14日にかけてニュージーランド随一の園芸の祭典
「エラズリー・インターナショナル・フラワーショー2010」が開催されます。
昨年、19万6千本もの植物が展示されたこのフェスティバルは、ガーデニングから栽培農業、
ライフスタイルまで、様々な関心を持つ人々が集まり、過去最高の7万9641人の来場者を記録、
1960万ドルの経済効果を生み出しました。

今年の見所はイギリスのデザイナー、クリス・ベッドショウさんによる作品
『あるイギリス人の憩いの場』です。これは英国式のフォーマルガーデンを基本にしたもので、
ビクトリア・レイクの岸辺から、ポプラの木々と1万株の植物を配したというエラズリー
史上最大規模のものになります。また、正面に高さ2mに及ぶ大きな氷山を配し、
美しい草花や彫刻・照明を使って”海藻と海洋生物のあふれる豊かな南極の海”を表現した庭園
『氷のオアシス』、日本人ガーデンデザイナー二宮孝嗣(にのみや・こうじ)さん制作の
『ジャパニーズ・ガーデン』も注目されています。

この国はイギリスからの移民が非常に多く、その伝統を受け継いでガーデニングも
盛んになったのですが、そこにはニュージーランドの天気も深く関係しています。
イギリスの曇りがちな天候と違い、ニュージーランドは年間を通じて穏やかな気温の西海洋性気候で、
雨も多く降る、植物にはもってこいの環境をしています。また、一日の中での寒暖の差が大きく、
まるで一日の中に四季があるようなので、熱帯の植物と冷涼地の植物が隣あって咲き揃っている
なんていう珍しい光景を見ることもできるのです。
街の至る所に並ぶ、たくさんの美しいプライベートガーデンにはびっくりしますよ。

日本の約4分の3に値する27万534キロ平方メートルの広さに、およそ430万人の人が暮らす
ニュージーランド。今回はこの国に住む人々と自然との関わりについて探っていきました。

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投稿者 agqr : 11:42

第37回~ギリシャ~

皆さん、こんばんは。

お休み前のひととき、いかがお過ごしになりましたか?

今回も番組を振り返っていきましょう。

第37回は「ギリシャ」についてご紹介しました。

ギリシャ神話はホメロスの2代叙事詩『イリアス』『オデュッセイア』、そしてヘシオドスの
『神統記(しんとうき)』によって、ローマを初めとするヨーロッパへ語り継がれ、まさに西洋文化の
基礎を築きました。
絵画や彫刻、文学はもちろんのこと、ギリシャ神話は今でも、案外私たちの身近にあるんです。
例えば星座。射手座はケンタウルスですし、獅子座は
英雄ヘラクレスが倒したライオンです。こと座だってアポロンのハープなんですよ。あなたも毎朝、
星占いを見ているんじゃないですか?
それから面白い所では、スポーツ用品で有名な「ナイキ」です。あれは
勝利の女神ニケの名前に由来しているのです。なんだか勝てそうな気がしますよね。
またアメリカの有人宇宙飛行プロジェクト「アポロ計画」だって
光の神アポロンから来ているんです。ロケットで月面に着陸するという
途方もない話を聞かされた、時の大統領ジョン・F・ケネディの妻
ジャクリーンは、宇宙を行き来して光を支配した神の名前を付けることを夫に勧めたのでした。
あ、そういえば「ビックリマンチョコ」のシールには「スーパーゼウス」なんていう
キャラクターもいましたし、ギリシャ神話をモチーフにした
『聖闘士星矢』なんてマンガもありましたね。

今回はそんな西洋文化のルーツ、いにしえのギリシャ神話の世界をご紹介しました。

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投稿者 agqr : 11:35

第36回~中国~

皆さん、こんばんは。

お休み前のひととき、いかがお過ごしになりましたか?

今回も番組を振り返っていきましょう。

第36回は「中国」についてご紹介しました。


中国の1年は1月1日ではなく、「春節(しゅんせつ)」と呼ばれる”旧正月”を始まりと
考えられているんです。旧暦で換算されているので元旦の日にちは毎年変わり、
日本の暦ではだいたい1月下旬から2月中旬になります。
今年は、なんとバレンタインデーと同じ2月14日に当たるのです。

ワビサビを基調とした日本のお正月に比べ、とても派手なのが中国の春節です。
家の門には魔よけのための言葉が書かれた赤い紙「春聯(しゅんれん)」や、
”福”の字を逆さにして縁起をかつぐ「倒福(とうふく)」が貼られ、
部屋やベランダには赤いちょうちんを吊るされます。
また庭先には幸運を意味する中国語と発音が似ている”キンカン”や
古来からめでたいとされる”桃”の鉢植えが飾られます。

それから日本ではおこたで食べる定番のミカンも、中国の場合は”
縁起のいいお正月の果物”とされています。でも奇数は縁起が悪くなるので、
必ず2個で一組にして人にあげなければなりません。

街の通りに繰り出せば、新しい一年の幸運と健康、豊かさと幸せを願って、
龍や虎の姿をした大きな山車の行列が練り歩きます。
また、家族連れは縁日に出かけて中国漫才や伝統芸能を楽しんだり、
お正月のめでたい遊びである”凧あげ”や”竹馬”に興じたりするのです。

このように新しい年を祝って国中が華やかなムードになり、天安門広場にも
イルミネーションがともされたりします。あのスーザン・ボイルも今年の春節には中国を訪れ、
テレビの特別番組に出演するそうです。
中国全土は元旦からほぼ1週間ほどがお休みになり、にぎやかな新年のお祝いが続くのです。

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投稿者 agqr : 11:27

 

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