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2009年05月22日
第17回~ブータン~
皆さん、こんばんは
お休み前のひととき、いかがお過ごしになりましたか?
今回も番組を振り返っていきましょう。
第17回はブータンをご紹介しました。
ヒマラヤ山脈のふもと、
中国とインドにはさまれた小さな国、
それがブータンです。
何世紀にもわたって鎖国が続き、世界から孤立してきたブータン、
しかし、地球上の多くの場所で失われてしまった手付かずの美しい自然と、
自給自足に基盤を置いた伝統的な生活文化が残っています。
かつては木材を輸出していたことから、40年前には国土の5割以下だった森林面積が、
現在は7割以上に増えています。それに伴い、トラやヒョウなど絶滅が心配されている希少動物たちも、ブータンというこの上ない環境の中で繁殖しています。
また、これらの地域には、貴重な鉱石や金属が埋蔵されていますが、それを掘り出すことはできません。森林や野生動物の生態を脅かす産業や商業活動は法律で禁止されているからです。
自然が残る豊な環境は国民の財産であり、それを目先の経済発展の犠牲にしてはならないという
確固たる信念には、感動すら覚えます。
また、ブータンで初めて行われた2005年の国勢調査では、
国民の97%が「幸福である」と回答しています。
貧しいけれど幸せという国、それが『ブータン』なのです。
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投稿者 agqr : 2009年05月22日 01:00