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2009年04月23日

朗読紙片第2回「もう誰も月を覚えていないなら」

朗読紙片第2回「もう誰も月を覚えていないなら」

を掲載致します

目で見ながら、もう一度、松井五郎さんの世界を感じてみては

いかがでしょうか・・・


「もう誰も月を覚えていないなら」

奈落と見紛うばかりの空に
深く冷たい永遠が広がる

いつかそこに浮かんでいた
あの美しい輝きを
いまはもう誰も覚えてはいない

眉月(まゆづき)
弦月(ゆみはり)
十五夜
十六夜(いざよい)
数多の呼び名で
留めておこうとしたけれど

いつも世界を照らしていた
あの麗しい輝きを
いまはもう誰も覚えてはいない

生まれた時からずっと
あなたは抱きしめていてくれた
孤独の一端に繋がれているものが
愛であることを伝えようと

どんな過ちも許しながら
あなたは抱きしめていてくれた
あふれる涙を拭うために
時が開かれてゆくことを伝えようと

やがて妊る命に満ちる
安らかであたたかい海の鼓動

自らを戒める斧を手放した
愚かな心の奥にも
それが太陽の力であることを明かし
ただひたすら夜を守り続けていた光

記憶さえも奪う 漆黒の闇の彼方
そこからここはどんな風に見えるのだろう
離れていくことしかできなかった理由を
私たちは知ることができるだろうか

生まれた時からずっと
あなたは抱きしめていてくれた
憎しみへ導くものが
愛であることも忘れないようにと

どんな苦しみも癒しながら
あなたは抱きしめていてくれた
争いをはじめる手も 傷ついた者を救う手も
同じ心に繋がる手であることを伝えようと

私はあなたの名を記しておこう
あなたが伝えようとしたほんとのことを記しておこう
私はあなたの名を伝えていこう
あなたが伝えようとしたすべてのことを伝えていこう

投稿者 agqr : 16:39

第15回~ベトナム~

皆さん、こんばんは


お休み前のひととき、いかがお過ごしになりましたか?


今回も番組で紹介した内容を振り返っていきましょう

第15回はベトナムをご紹介しました

ベトナムという国をご存じですか?

地球儀を回していると、日本列島によく似た国があることに気づきます


日本のような島国ではないので、ちょっと分かりにくいかも知れませんが、

インドシナ半島の東側、南シナ海に面した国、それがベトナムです。

宗教や箸を使った食事、鎖国の歴史など、日本とよく似た部分もありつつ、

植民地やベトナム戦争など、地続きになっているがゆえに、

数々の悲劇にもみまわれてきました

しかし、稲作や竹、など、人々のエネルギッシュな気風もみることができます

独自の文化や遺産を持ちつつ、

これからの期待を背負う、新時代の国でもあるのです


ベトナム 塔.jpg

番組では皆さんからのメールをお待ちしています


番組の感想、能登さんに聞いてみたいことなど、何でも送ってきてください

投稿者 agqr : 16:26

2009年04月22日

朗読紙片「はじまりの種」

みなさん、こんばんは

今回は、第14回から新しく始まった新コーナー

朗読紙片「時のしおり」

についてご紹介したいと思います。

このコーナーは、作詞家「松井五郎」さんの詩を

音楽にのせて能登さんが優しく奏でていきます


松井五郎さんのプロフィールを、軽くご紹介します

1957年生まれ

81年チャゲ&飛鳥2ndアルバム「熱風」で作詞家としてのキャリアをスター ト

安全地帯、吉川晃司、HOUND DOG、氷室京介、矢沢永吉、工藤静香、田原俊彦、中山美穂、 MAX、

V6、柴咲コウ、鈴木雅之、平原綾香、パク・ヨンハ、Tackey&Tsubasa、etc

発表作品は2000曲越えます


そして第1回目は、『はじまりの種』という詩を

ご紹介しました

全文を掲載いたしますので、目で、振り返ってみてください

次回からも朗読紙片も振り返っていきますので、

どうぞお楽しみに・・・

「はじまりの種」

光が
呼ぶ方へ
身を寄せて
羽根に纏った
花粉の色に
春はゆっくりと
近づいてくる

句点のない
詩のように
生まれたばかりの
大地の涯を
たどりながら

その瞬間を
留めておく者も
いない荒れ地で
蝶に委ねて
かすかに潤う
輪廻の継ぎ目

何度
生まれ変わった
姿でしょう
時間の糸が
命を紡ぐ

母さんの声を
覚えてますか
父さんの背中を
覚えてますか

聴こえてくるのか
思いだすのか
わたしが誰かを
促す響き

囀る鳥に枝を貸し
うつつの道をふと逸れて
空の青さを埋め尽くす
人を狂わす桜でしょうか

それとも
意味も告げずに野に揺れる
戀を占うすみれでしょうか

わたしは
ただ はじまりの種
どんな花が咲くのか
まだわからない

導かれても
迷い続ける
道の途中で
夢を見る

流れる雲の影を追い
叶わぬ願い手を合わせ
風に思いを悟られまいと
凪に色づく椿でしょうか

それとも
夢のあとさき惑わせたがる
触れてはならないあざみでしょうか

わたしは
ただ はじまりの種
どんな花が咲くのか
まだわからない

導かれても
躊躇い続ける
道の途中で
夢を見る

光が
呼ぶ方へ
身を寄せて
羽根に纏った
花粉の色に
春はゆっくりと
近づいてくる

句点のない
詩のように
時を
たどりながら

投稿者 agqr : 05:07

2009年04月10日

第14回~桜~

皆さん、こんばんは


お休み前のひととき、いかがお過ごしになりましたか?


今回も番組で紹介した内容を振り返っていきましょう

第14回は桜をご紹介しました

日本の春の代表格とも言える「桜」

桜が咲くと「春」を感じるように、まさに日本の春にはなくてはならないものの1つです

そんな桜ですが、日本で一番多い種類はソメイヨシノ

また、全ての桜がもとは一本の木から生まれた、いわば兄弟だというのは驚きです

毎年行われる『サクラ前線』や『開花宣言』も、桜がすべて同じ性質を引き継いでいるから

できることなのです


そして、日本だけではなく、アメリカでも桜が見られるのを知っていますか?

アメリカの首都、ワシントンD.C.のポトマック河沿いに植えられているのですが、

この桜が植えられるまでには、ジャーナリストの「エリザ・シドモア」さんの

桜を故郷のアメリカにも!という想いと、

それに答えた当時の日本政府の努力がありました

一度は失敗しながらも諦めずに、

品種改良をした結果、

アメリカへと桜を贈ることができ、今キレイな花を咲かせているのです

それほどまでに人の心を惹きつける花、「桜」

皆さんもちょっと足をのばして、お花見に出かけてみてはいかがでしょうか?


ソメイヨシノ アップ.jpg

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投稿者 agqr : 20:03

 

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