« 6月の団塊倶楽部は「音楽」を大研究! | コラム:町田忍の団塊コレクション 14回 »
木崎義二さん 2008年06月28日
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◆ あの島 耕作社長が登場?! ◆
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( 島 )こんにちは、島耕作です。
オープニングで「こんにちは」と挨拶をしたのは、先日
“初芝・五洋ホールディングス 社長”に就任されたことで
話題の島 耕作さんでした。
6月13日の文化放送「DJ島耕作の阿久悠リクエストパレード」では
DJに初挑戦した島耕作さんが「ドコモ団塊倶楽部」にも登場?!
・・・と思いましたが、その正体は「島耕作」シリーズ作者で
番組スーパーバイザーの弘兼憲史さん。
「島耕作」と名乗った弘兼さんのあいさつを聞いて
(石川)やっぱり出ました!社長就任おめでとうございます。
「こんにちは・・・・・島耕作です」
放送が始まる前には、名刺を配る弘兼さんの姿が…。
連絡先が変ったのかな?と思ったら
実は「社長 島耕作」の名刺だった、というひと幕も。
プレミアモノになること間違いなしの名刺ですよね。
(弘兼)今だから使えるジョーク名刺(笑)
その名刺を「家宝にします」と喜んでいらっしゃったのが
この日のパーソナリティ、音楽評論家の木崎 義二さんです。
木崎義二さんはビートルズのシングル盤の解説でおなじみ、
さらに1966年のビートルズ日本公演のパンフレットにも
寄稿されている“洋楽の生き証人・生き字引”!
そんな木崎さんをお招きしてお送りする今回は
――ラジオにかじりついて聴いた「S盤アワー」「L盤アワー」は
音楽版“黒船来襲”だった!――と題して
1950~60年代の伝説的な洋楽ラジオ音楽番組について
たっぷり研究しました。
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◆ 石川アナは「S盤・L盤アワー」世代? ◆
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団塊ジュニア世代の石川真紀アナウンサーは、
アマチュアのジャズマンだったお父さんの影響で
今回のテーマ「S盤・L盤アワー」に登場する洋楽の
名曲の数々を子供の頃によく聴いて育ったそうです。
(弘兼)(石川アナのお父さんは)僕より少し若い
(1950年生まれ)S盤・L盤よりも少しあとの
フォークやGSを聴いていた世代なので
音楽的にはかなり進んでたんですね。
実はこの日のテーマにも詳しかった真紀ぴょん
一方の弘兼さんは・・・
「S盤・L盤アワー」を聴いていたのは年齢が少し上の
お姉さん世代だったようで、年代的に両番組は
それほど聴いてはいなかったとのこと。
ちなみに、弘兼さんが買った「洋楽盤」は
リッキー・ネルソンだそうです。
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◆ 木崎義二の子守唄は蓄音機から流れていた! ◆
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ビートルズのレコード解説や
伝説の音楽雑誌「POP-sicle」「ティーンビート」の編集長、
大橋巨泉さん司会のテレビ番組「ビートプッポス」では
アシスタントを務めるなど、日本のミュージック・シーンに
携わってこられた木崎義二さん。
蓄音機から流れる曲が子守唄になっていたそうですから
音楽関係の世界に進むことは物心つく前から
決まっていたのかもしれません。
パーソナリティーは音楽評論家の木崎義二さん
初めて買ったレコードはペリー・コモ(SP盤)で
音楽番組には毎回リクエストを出していたそうです。
そして最も影響を受けたのはエルビス・プレスリー!
(木崎)もっと前からペリー・コモやドリス・デイなどを
聴いていましたが、一番ショックを受けたのは
エルビスでしたね。
同じくプレスリー好きの弘兼さんもひと言。
(弘兼)僕は「FEN」で聴きました。
英語で言ってるから、何を言ってるかわからないんだけど
曲だけはインプットしましたね。
そして現在もFM局で深夜の音楽番組「デイブレイク」
(月曜深夜生放送)のパーソナリティーとして
1960~70年代の音楽を中心に紹介していらっしゃいます。
(石川)聴いていて「生放送だよなぁ」と思いながら
今日お会いして確認するまで半信半疑でした。
(木崎)終電で行って、朝帰りというのはきついです。
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◆ 「ラジオ」と「音楽」 ◆
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○音楽は「上」から流れてきた
1950~60年代当時、娯楽の王様だったラジオは
お茶の間の主役でした。
(木崎)何もない時代でしたね。
(弘兼)S34年に白黒テレビの受像機を買ったんです。
それまではラジオが主役だったんですが、
それ以降はテレビが主流になって
ラジオは小型化して個人の持ち物になりました。
当時、ラジオはタンスの上に置いて、
食卓が「ちゃぶ台」でしたから、座ると
“上”から音が聴こえてくるんです。
○洋楽ファンの典型スタイルは
ラジオ「FEN」と雑誌「ミュージックライフ」
(木崎)50年代から「FEN」をずっと聴いていました。
日本の放送では「S盤アワー」「L盤アワー」あと
「ユア・ヒット・パレード」がありましたけど
FENは朝から晩まで音楽をかけっぱなしでした。
大好きな「音楽」の話題で、歌いだすひと幕も
○「リクエストハガキ」の話題から
意外な事実が判明!!
木崎さんは「ユア・ヒット・パレード」に
毎回リクエストを送っていたそうです。
当時の思いは・・・
(木崎)あの頃はただ「音楽を聴きたい!」と
無我夢中でリクエストハガキを書いていました。
そして弘兼さんから意外な事実が明かされました。
(弘兼)僕も(リクエストを)書いたんですが、
うちのカミさんなんかは、ものすごく書いた世代で、
「紫門ふみ」というのはリクエストを出す時の
ラジオネームだったんです。
それが今のペンネームになりました。
(石川)その時からだったんですか!
「これ!」っていう愛すべきペンネームをその時から
持っていらっしゃったんですね。
○トランジスタ○○といえば・・・
トランジスタ・ラジオ第一号が東京通信工業
(現ソニー)から発売されたのが1955年。
そして1961年にはアルマ・コーガンの
「ポケット・トランジスタ」がヒットしました。
(石川)関係ないんですけど、私よく
「トランジスタ・グラマー」って言われるんですけど…
(弘兼)“ちっちゃい”っていうことです。
(木崎)はやりましたね。
(弘兼)田代みどり、ブレンダ・リーとかもそうでしたね。
○スタジオのメンバーがカラオケに行ったら
レコードで曲を聴く当時の楽しみ方に加えて
今はカラオケで歌う楽しみもあります。
この日のスタジオのメンバーがカラオケに行ったら
それぞれの役割がハッキリわかれます。
(石川)当時の曲をカラオケで歌うこともあるんですか?
(弘兼)あります。ここ(文化放送)の社長と一緒に
昭和30年代以前の曲を。(=歌担当)
(木崎)僕は苦手なので、書くだけ…。(=解説担当)
(石川)当時の歌を聴きつつ、木崎さんの解説も一緒に聞いたら、
至極の喜びですね。(=聴いて喜ぶ担当?)
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◆ 昔の曲でストレス解消 ◆
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今回の放送の「テーマ」と、番組をお聴きの方に抽選で
「懐かしの洋楽ヒットS盤50」
「懐かしの洋楽ヒットL盤50」の2枚のCDを
プレゼントすることが決まってから、石川真紀ぴょんは
この100曲を携帯音楽プレーヤーに取り込んだとのこと。
(石川)通勤と帰り道とでヘビーローテーションで
聴いていたんですけど、ストレスが解消されるんですよ。
スーっと、いい空間に連れて行ってくれるんです。
(弘兼)今の曲はリズム主体ですけど、
昔はメロディ主体でしたから“癒し”になりますよね。
(石川)(電車などで)イヤホン越しに隣の人が
聴いている音楽が聴こえてくることがありますが、
周りはリズムが“たっている”いかにも若者が
聴いていそうな音が聴こえてくるんですが、
私は“メロディアス”な雰囲気が漂っていて・・・
(弘兼)若いのにね。
(石川)はい、○○才になりました、おかげさまで。
若くして“メロディアス”な雰囲気を漂わせる真紀ぴょん
※石川真紀ぴょんは1974年4月16日生まれの団塊ジュニア世代です
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◆ 「S盤アワー」「L盤アワー」大研究 ◆
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◇今回のテーマになっている番組について
○『S盤アワー』
1952年(昭和27年)4月2日、文化放送の開局と同時に
スタートした、戦後初の本格的な洋楽番組のひとつとして
爆発的な人気を得た30分番組で、
1968年(昭和43年まで17年間放送されました。
BGMは『エル・マンボ』(ペレス・プラード楽団)
犬の鳴き声からタイトルコールに続くオープニングが
有名ですが、なぜ犬が登場するのでしょう?
(木崎)(番組を提供していた)ビクターのトレードマークが
ワンちゃんだったんです。
(石川)絵や置物でよく見かけますけど
あの犬、ああいう鳴き声だったんだ!
木崎義二さんさんが「S盤・L盤アワー」について解説を
(石川)DJの帆足まり子さんのあいさつ
(モノマネで)「こんばんは、皆さんお元気ですか?
帆足まり子です」 とマネは到底できないんですけど…
帆足まり子さんはアナウンサーではなく、
提供の「日本ビクター」の社員でした。
今ではちょっと考えられないことです。
この日の放送ではオープニングで当時のオープニングを
少しお聴きいただきましたが、
一般企業の社員にして、あの大人っぽい雰囲気!すごい!!
もっとも、その後ラテン・シンガーとなってメキシコで
活躍された方ですので、それを聞いて、はい、納得いたしました!
ところで「S盤アワー」の「S」って何の「S」?
(木崎)「Special(スペシャル)」の頭文字の
「S」ですけど、各社、レコード番号を持っていて
ビクターは「S-何番」というように
「S」から始まったんです。
(弘兼)(ということは)「L盤アワー」は「コロムビア」だから
「コロムビア」の記号は「L」なんですね。
弘兼さんが描いた手塚治虫先生の模写、ぜひ見たいですね
漫画家・弘兼憲史の原点は「S盤アワー」とともに・・・
(弘兼)これ(「S盤アワー」)を聴きながら
漫画を描いてました。鉛筆で手塚治虫先生の作品を
模写する練習ばっかりしてましたね。
その時流れていたのが「S盤アワー」です。
(木崎)その頃の作品はまだお持ちですか?
(弘兼)鉛筆で描いたのが少し残ってます。
僕が死んだとき、息子が出すでしょう。
そんな悲しいことをおっしゃらずに、
ぜひ見せてほしいですよね。
島耕作が「会長」になった際に記念に
ご披露されてはいかがですか、弘兼さん?
○『L盤アワー』
1950年代後半から60年代にかけて人気が高かった
『L盤アワー』はラジオ東京(現TBS)で
放送されていました。
テーマ曲は『恋をして』(パーシー・フェイス楽団)
DJは薗 礼子さん。
「L盤アワー」の「L」は昭和24年からの新シリーズ
「Limited」から頭文字の「L」がつけられました。
(石川)ジャズのスタンダードナンバーになっている
曲も多いですね。
私の中ではそちらから聴き始めたものもあります。
(弘兼)あの頃、ラジオで女性のDJが
耳元でささやきかけるようで…、
深夜ひとりで聴いていると
自分だけに話しているようで、
「どんな方だろう?」って想像しましたね。
「S」と「L」の違いは?
Sは小さくて、Lは大きい、いうのはサイズの話。
両番組のちがいというと・・・
「S盤アワー」は「ビクター」、「L盤アワー」は「コロムビア」以外の
楽曲は流れません。 スタジオの中で当時を知る二人、
木崎さん、弘兼さんによると聴いている人は
そのことをあまり知らなかったのでは…とのこと。
当時はレコード会社自体が少なかったこともあって
気にする人もあまりいなかったようですね。
(木崎)大手レコード会社2社が番組をやっていて
日本ではやる曲も大手2社の曲が圧倒的に
多かったですから、違和感はなかったですね。
また番組中、何曲かかるか――という曲数にも
両番組のちがいがありました。
このパートでは、弘兼さんの“音楽好き”にまつわる
過去のエピソードが聞けましたのでご紹介しましょう。
(弘兼)僕はレコード店に入り浸ってまして、
しょっちゅう行っていたので、僕の場合は
レコードを視聴させてもらってましたね。
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◆ 団塊リポート・パート1 ◆
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「第2回おやじバンドフェスティバル2008」
関東大会で見事に優勝された男女4人バンド
“SIXY”(シクシー)の紅一点、
ドラムとボーカルを担当していらっしゃる
三田さんに電話でお話を伺いました。
Q.関東大会優勝の勝因は?
お腹が出たり頭が少し薄くなったり、
「おやじバンド」ならではのルックスだと思います(笑)
Q.ドラムス歴は?
トータルで1年くらいです。
いかに「演奏テクニック」ではなかったか、
というのがおわかりいただけるかと思います(苦笑)
Q.お若い頃は音楽活動をやっていらっしゃったんですか?
ないです。個人的に好きで歌っていたことはありました。
Q.「SIXY(シクシー)」の由来は?
合成語で“魅力的な60代になりましょう”という意味で
“セクシーなシックスティ”ということからです。
歌っている「I JUST WANT TO MAKE LOVE TO YOU」
というタイトルからして色っぽい…(曲なんですが)
Q.音楽教室に通い始めたきっかけは?
子育てが終わって自分の時間が持てるようになったからです。
Q.若いころの好きなアーティストは?
歌を歌いながらドラムを叩いていた
ワイルドワンズの植田(芳暁)さんが大好きだったんです!
中学1,2年の頃でしたので“初恋”に等しいかもしれません。
爽やかで“いいお兄さん”という感じでした。
三田さんが参加している「SIXY」は現在
8月7日(木)の全国大会に向け練習中です。
舞台は神宮外苑花火大会ですので
「元気なおばさんの代表になればいいかな」 と
明るく語る三田さんと「SIXY」の晴れ舞台を
ご覧になってみてはいかがでしょうか。
時間は午後3時半開演で、
料金は花火大会の入場料と共通自由席1500円です。
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◆ 団塊リポート・パート2 ◆
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5年前52歳の時に大手広告代理店を退職され
システムコンサルト会社を起業、
そして「自分史作成ソフト」を開発されました
吉原さんにお電話でお話を伺いました。
Q.どのような業務内容ですか?
基本的にはシステム、コンピュータの
コンサルティングですが、今多いのは「情報セキュリティ」です。
Q.自分史作成ソフトはどのようなソフトですか?
1900年から今までのいろいろな出来事や
音楽、写真が入っていまして、それに対して、
自分の写真や思い入れのある音楽をコンピュータに
取り込んでオリジナルのものを作るという仕組みです。
初めから“出来事”を網羅してありますから、
それを見ながら思い出して作っていただけます。
「音楽を聴くと当時を思い出す」とよく言われます。
「本」にしたり「DVD」にして
自宅のテレビで観ることもできます。
(生出演中、電話口の向こうから別の電話の着信音が)
Q.さっきから電話がなってますが大丈夫ですか?
早く終わるようにしますね。
大丈夫です。長くやってください。
Q.どのような年代の方が利用していますか?
「団塊」以上の方です。
「団塊」以上の方をターゲットにしていますので
ソフトをやさしく作ったんです。
パソコンの知識がないとなかなかできないようなものが
簡単な操作でできるように作ってあります。
(弘兼)銀婚式とかパーティーをやる時に
作ってみせるといいですね。
(石川)弘兼さんの銀婚式は…過ぎたんですか?
その時「あればよかったな」ということですね。
じゃあ「金婚式」の時に。
(弘兼)生きてるかな。
(石川)大丈夫です、私 行くつもりですから。
吉原さんの「自分史作成ソフト」に興味をもたれた方は
「自分史」専用のお問い合わせ電話番号
03-5823-5175 におかけください。
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◆ 「ユア・ヒット・パレード」 ◆
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1950年代に始まった「S盤・L盤アワー」に続いて
1960年代前期には、ラジオはヒット・パレードが
全盛期を迎えます。
○「ユア・ヒット・パレード」(文化放送)
映画音楽の紹介に力をいれていたこの番組の
懐かしの音源を聴きながら番組をご紹介するうちに
真紀ぴょんが時空を超えた?!
(懐かし音源の中から)
(女性MC)(映画「鉄道員」の話題で)
・・・サンドロ少年の愛らしさ。
(男性MC)かわいかったですね~。
(石川)へぇ~。
(女性MC)サンドロ少年のファンになって、
それで「鉄道員」が好きになった、
というお葉書も随分来てましたね。
(石川)そうなんですか。
・・・今なんだか時空を超えて会話したような
気分になりました。
(弘兼)ラジオを聴いて
映画を知ることが多かったですね。
(弘兼)(番組を聴いていると)
映画を見たくなりますよね。
「エデンの東」はあとになって見たんです。
どんな映画かな?と。
(木崎)そういう方が多かったですね。
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◆ 木崎、弘兼両氏の音楽愛、深し! ◆
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番組後半では『S盤アワー』『L盤アワー』で
1位になった曲をいくつかご紹介しましたが
(石川)・・・リッキー・ネルソン「ヤング・ワールド」
(弘兼)これですよ!私が買った曲。
♪It’s a Young World~ チャララチャチャチャ…
(石川)いいですよ、最後まで歌って。
「S盤アワー」で1962年に1位になった曲をいくつか
ご紹介する中で挙がった曲はほかに
「荒野の決闘/愛しのクレメンタイン」「駅馬車」
「ブルー・ハワイ」「さいはて慕情」
「夢で逢いましょう」「太陽はひとりぼっち」
「レモンのキッス」・・・
そのほとんどを「買いました」という弘兼さんでしたが
上には上がいました。
もちろん、木崎義二さんです。
(石川)木崎さんのおうちにも貯蔵されているそうで?
(木崎)困ってます、整理で。
レコードは湿気に弱いから管理で大変です。
(弘兼)売りましょう!
(石川)お宝ですよね~。
“何枚”くらいお持ちですか?
(木崎)よく聞かれるんですけど、
“何万枚か”はわからないです。
(石川)“何・万・枚か”ってことですね。
うわぁ~(驚)
(家のレコードは)「何万枚か数えていません」
木崎さんの何万という単位のレコード所有数には皆
驚きましたが、弘兼さんも負けてはいませんでした。
(弘兼)昔、神田によく行く飲み屋さんがあって
そこはドーナツ盤やLPやレコードを置いていて
年代物のすごいやつをかけてくれました。
途中から「弘兼さん、この曲、何か当ててください」
って店主とのやり取りになったりして…。
あの店なくなっちゃったんですよね。
(石川)そういうクイズ番組があれば、弘兼さん監修で
無尽蔵にクイズが作れそうですね。「弘兼さんに勝てるのは
誰か?」って感じになりそうですよね。
続いて「L盤アワー」で1964年に1位になった曲です。
「北京の55日」「ワシントン広場の夜はふけて」
「ダンケ・シェーン」「ロシアより愛をこめて」
当時の音楽番組の特徴としては、
順位の変動が少なかった、こともあるそうです。
今のように次から次へと新曲がリリースされるわけでは
なかったことも関係しているのでしょう。
名曲は時間をかけて本当の名曲へと成長していく――
という一面もあったのでしょうか。
長く愛され、そして何十年かたったあとでも
忘れられることがない、というのは楽曲にとって
幸せなことですね。
最近では、ほんの1年前の曲、それもヒットした曲なのに
タイトルが…メロディが…歌詞が思い出せない――
なんてこともありますが、そうした点でも
時代の移り変わりを感じるようです。
(木崎)当時、テープレコーダーを持っている人が
少なかったですから、覚えるには、
毎週かかる、聴ける方がいいんですよね。
―――――――――――――――――――――――――
◆ 名曲は熟成されたワインである ◆
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
あらためて木崎義二さん、弘兼憲史さんに伺いました。
(石川)「S盤アワー」「L盤アワー」からは
どんな影響を与えられましたか?
(弘兼)戦後生まれなので、アメリカから
いろんな文化が入ってきたんですけど、
若者がいちばん最初に受け入れたのが
アメリカ、ヨーロッパの音楽でしたね。
いいもの全部を吸収する…
海面に水が染み渡るように音楽を聴いた、
そういうようなイメージでした。
(木崎)いろんなものを吸収するのに一生懸命でしたから
当時の音楽は僕の人生に影響を与えました。
(弘兼)外国の曲のメロディは素晴らしいなと思いましたね。
(石川)当時を知らない世代にとっては、
教えてもらって知ることになるんですが
とても音楽自体にもパワーがありますし、
命・生命力の強さがあって
今聴いても新鮮なものがすごく多いですし、
ゆったりした気持ちにさせてもらえるものも多くて、
その「パワー」はどこから生まれてきたのでしょう?
(弘兼)“プロ”が作ってるんですよ。
今は普通の人がアマチュアバンドから人気が出て
基礎を積まずに音楽をヒットさせていく
時代じゃないですか。そこに違いがあります。
昔の曲は本当に“プロフェッショナルが作った曲”
という感じがします。
(木崎)同じ意見です。
いわゆる“厳選された曲”があったという感じがします。
たくさん生まれて、その中から使い捨てで
すぐ忘れられちゃう曲は少なかったような気がします。
厳選された曲が今でも残っている、という感じです。
(弘兼)音楽が長く“もつか”・・・
ワインでいえば長く熟成できるワインは
昔の曲と似ている気がします。
「名曲は熟成されたワイン」
(石川)あとから音楽を生み出す人には、
すごく強力な時代があったので、
聴いている人も耳が肥えているでしょうし、
あとの人ってすごく大変になりますよね。
この日の番組中は時間の許す限りたくさんの曲をおかけしましたが
最後におかけする曲は木崎義二さん、弘兼憲史さんに
選んでいただきました。
お二人によって厳選された曲は・・・「サンライト・ツイスト」
―――――――――――――――――――――――――
◆ エンディング ◆
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
2時間の番組が終わりに近づいて・・・
お二人に感想を伺いました。
(木崎)生意気なことを言うようですけど
「趣味」で生きるというのは大切だと思うんです。
自分の好きなものを一生懸命、追及する、それで
楽しみを見出していただきたいな、と思いますね。
(弘兼)きょうは仕事というより、
私が楽しんでしまいました。
泣ける曲ばっかりですね。いろんなことを思い出します。
(どんなことを?)いやいやいや、言えないこと。
失恋とかいろいろありますよね。
リスナープレゼントはご覧のCD2枚セット
この日の放送でメール・FAXを採用させていただいた方
抽選で5名の方に、洋楽CD
「懐かしの洋楽ヒットS盤50」
「懐かしの洋楽ヒットL盤50」
2枚をセットでプレゼントします。
―――――――――――――――――――――――――
◆ 次回のドコモ団塊倶楽部は ◆
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
7月21日(月=海の日)8時30~11時
阿久 悠さんをテーマに取り上げて
お送りいたします。
―――――――――――――――――――――――――
◆ 番組の中でおかけした曲目 ◆
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
パパはマンボがお好き / ペリー・コモ
霧のロンドン・ブリッジ / ジョー・スタッフォード
ハート・ブレイク・ホテル / エルビス・プレスリー
トゥナイト / 「WEST SIDE STORY」から
ダイアナ / ポール・アンカ
ローハイド / フランキー・レイン
サンライト・ツイスト / ジャンニ・モランディ
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ようこそドコモ団塊倶楽部へ
「ドコモ団塊倶楽部」は熱い青春時代からラジオを お聞きいただいている団塊世代の皆様に、心地よい 音楽と話題にのせてエールを送り続けている番組です。 番組は毎月1回の放送で、2005年1月よりスタート、 あの頃も、そして今も輝き続ける団塊仲間の方のお話 を伺ったり、懐かしい時代を紐解いてみたり・・・・。 レトロに浸る心地よさと同時に、今をそしてこれからを 楽しんで生きる気分をお届けしています。 番組のスーパーバイザーは1947年生まれ団塊ド真ん中・ 漫画家の弘兼憲史さんと団塊ジュニアを代表して石川真紀アナウンサー。
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