ドコモ団塊倶楽部

お問い合わせ

« 2月の団塊倶楽部は「お金」のお話  |  江上 剛さん »

コラム:町田忍の団塊コレクション 9回 2008年02月08日

『実用自転車』
 
 冒頭より問題をひとつ。
昭和23年当時の 自転車1台 の値段はいくら?
 
bicycle.jpg
「昭和」を感じさせる懐かしい自転車 
 
答えは 6300円。
ちなみにこの頃の一般的サラリーマンの月給が
約1000円~1500円の時代であるから、
自転車がいかに高価なものだったかがわかる。
 それも自転車の生産が間に合わず、
1万円でも入荷したその日に売れたという。
 昭和30年代は街中でも 自転車の荷台に箱を乗せて、納豆、アサリを売って回ったり、紙芝居屋さんや材木屋さんなどが自転車の横にリヤカーを付けて 側車にし、長い材木を運ぶ場面をよく目にした。
 そうした自転車には必ず 前輪泥よけ付き の上に、かっこいいスマートな風切りマスコットが さん然 と輝いて取り付けられていた。それはまさに、自転車のステイタスのように、私には見えた。
 戦後における復興期において、この「実用自転車」の果たしてきた役割は実に大きかった。
 ママチャリのない時代である。
 
bicycle_Fuji.jpg
日米富士自転車 株式会社 のマーク
 
(町田忍)

ようこそドコモ団塊倶楽部へ

profile

「ドコモ団塊倶楽部」は熱い青春時代からラジオを お聞きいただいている団塊世代の皆様に、心地よい 音楽と話題にのせてエールを送り続けている番組です。 番組は毎月1回の放送で、2005年1月よりスタート、 あの頃も、そして今も輝き続ける団塊仲間の方のお話 を伺ったり、懐かしい時代を紐解いてみたり・・・・。 レトロに浸る心地よさと同時に、今をそしてこれからを 楽しんで生きる気分をお届けしています。 番組のスーパーバイザーは1947年生まれ団塊ド真ん中・ 漫画家の弘兼憲史さんと団塊ジュニアを代表して石川真紀アナウンサー。

番組へのお問い合わせ

dankai@joqr.net