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コラム:町田忍の団塊コレクション 1回 2007年06月07日
『僕らはラジオで育った!』
昭和30年代にテレビが一般家庭に普及するまでは、ラジオは家庭-において娯楽の王様だった。日本においてラジオの一般放送が開始されたのは大正14年(1925年)であり、当然のことながら高額で庶民にはとても手の出ないものだった。昭和20年代においてさえも、一般サラリーマンの初任給の約二倍ほどだった。
ズラリと並んだ真空管
我が家がラジオを購入したのは昭和20年代後半のこと。真空管のズラリと並んだ木製のものであった。大きさも50×30cmで、約10kgほどの重くて大きなラジオは、タンスの上に置かれていたのを記憶している。そんなラジオを倉庫から取り出してみたものの、ホコリだらけで、すでに聴くことはできない状態になってしまっていたのが残念である。(写真参照)
昭和36年10月22日(日)のおける、文化放送の番組欄を参考までに紹介すると、林家三平さんの「朝からどうもすみません」、「オヤカマシとオイソガシ」、昼には落語、「立体放送、これがステレオだ」。夜は「名犬ドン・久里千春」、「素人ものまねコンクール・ゲスト春日八郎」、浪曲、そして午後10時30分から日曜終了までは、全て英語講座となっているのが現在と異なっている。
その後、東京通信工業(現ソニー)がトランジスタラジオを本格的に発売し、瞬く間にラジオは広まったのであった。
(町田忍)
木製でシンプルなデザイン。 スイッチはベークライト
1964年 ヤング7の愛称で親しまれたヒット商品
◆町田忍プロフィール◆
町田 忍(まちだ しのぶ)
1950年 東京都目黒区生まれ
和光大学人文学部芸術学科卒業。卒業後、警視庁警察官勤務を経て、庶民文化における見落とされがちな風俗意匠を研究。
小学校時代から各種パッケージ等の収集を継続。
エッセイスト、写真家、庶民文化研究家として活躍中
ようこそドコモ団塊倶楽部へ
「ドコモ団塊倶楽部」は熱い青春時代からラジオを お聞きいただいている団塊世代の皆様に、心地よい 音楽と話題にのせてエールを送り続けている番組です。 番組は毎月1回の放送で、2005年1月よりスタート、 あの頃も、そして今も輝き続ける団塊仲間の方のお話 を伺ったり、懐かしい時代を紐解いてみたり・・・・。 レトロに浸る心地よさと同時に、今をそしてこれからを 楽しんで生きる気分をお届けしています。 番組のスーパーバイザーは1947年生まれ団塊ド真ん中・ 漫画家の弘兼憲史さんと団塊ジュニアを代表して石川真紀アナウンサー。
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