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2021年07月14日

第165回直木賞が決定しました


今回は芥川賞・直木賞ともに2作受賞でした。
あわせて4作受賞というのは10年ぶりだそうです。
さすがにこれは予想できませんでした。

直木賞は佐藤究さんの『テスカトリポカ』は的中でしたが、
澤田瞳子さんの『星落ちて、なお』は外してしまいました。
澤田さんはこれまでのキャリアからいえば、いつ受賞してもおかしくない方なので納得です。

砂原浩太朗さんの『高瀬庄左衛門御留書』はおそらく
「次の作品も見てみたい」ということで見送られたのでしょうね。

ついでに予想した芥川賞は、
李琴峰さんの『彼岸花が咲く島』は的中しましたが、
石沢麻依さんの『貝に続く場所にて』は外してしまいました。

『貝に続く場所にて』は物語の中でコロナ禍と東日本大震災を扱っていて、
そこが「ちょっと盛り込みすぎでは」と気になって推さなかったのですが、
もしかしたらそのあたりが同時代性として評価されたのかもしれません。

ともあれ、今回は力作揃いで
ひさしぶりに充実した予想となりました。
4作品のどれもオススメです!
受賞者の皆さん、おめでとうございます!!


投稿者 yomehon : 2021年07月14日 23:08