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2016年12月20日

第156回直木賞候補作が発表されました!

本日、第156回直木賞の候補作が発表されました。

ラインナップは以下の通り。

冲方丁  『十二人の死にたい子どもたち』(文藝春秋)

恩田陸  『蜜蜂と遠雷』(幻冬舎)

垣根涼介  『室町無頼』(新潮社)

須賀しのぶ 『また、桜の国で』(祥伝社)

森見登美彦  『夜行』(小学館)


今回はひさびさに面白いですね。素晴らしい作品が並んでいます。

選考会は来年の1月19日(木)に開かれます。
あらためて当欄で受賞作の予想をいたしますのでお楽しみに。
(たぶんあれとあれの一騎打ち……)

そうそう、今回は芥川賞も面白いですよ。

社会学者の岸政彦さんのエントリーには驚きました。
生活史と呼ばれる分野のエキスパートで、
『断片的なものの社会学』といった素晴らしい本をお書きになっていらっしゃいます。

あと宮内悠介さんが芥川賞でエントリーされたのも意外でした。
すでにSFでは世界水準の作品を書かれている方です。


直木賞と芥川賞、
どちらもひさしぶりにワクワクさせられる候補作となりました。


投稿者 yomehon : 2016年12月20日 14:21