9月18日放送分後記
皆さま、こんにちは。安藤和津です。
今回お迎えしたゲストは、先週に引き続き、デヴィ夫人でした。
デヴィ夫人が訪日中のスカルノ大統領と出会ったのは1959年のこと。
初めて大統領にお会いした夫人の第一印象は、
「キラキラ光る大きな瞳に、慈悲深い大きな優しさを感じさせる
ヒューマニティあふれる方」だったそうです。
まさに運命の出会いでした。
大統領の夫人に対するプロポーズの言葉も、本当に素敵です!
「私のインスピレーションとなり、力の源泉となって、私の人生の喜びとなってください」。
この言葉に感動した夫人は、インドネシアに留まることになったのです。
しかし、結婚生活は幸せな日々ばかりではありませんでした。
日本のマスコミによるバッシング、母と弟の度重なる訃報…。
そして、夫人が25歳のときにクーデターが起こり、27歳のときに政変。
スカルノ大統領は地位を剥奪され、やがて病床に伏します。
その頃、夫人は大統領の命令で、出産のために日本にいました。
情勢が不安定でなかなかインドネシアに帰れず、苦しい日々を過ごした夫人。
大統領が危篤の際には、周りの制止を振り切り、決死の思いで国に帰ります。
「ゼロから始まった人生。いつゼロに戻ってもかまわない」。
そんな思いだったそうです。
夫人は、まさに昭和と平成を駆け抜けた歴史の生き証人。
「逆境におかれればおかれるほど、勇気が奮い立つ」と語る夫人の強さは、
幼少時代に培われたものかもしれません。
今の時代、そういった強さを持った若者が少なくなっているように思います。
その後、パリで建築会社のエージェントを行っていたという夫人。
なんと実業家としての才覚も持っていらっしゃったんですね!
国家元首の隣で国づくりに携わってきた方ですから、建築などはお手のもの?
もう、その素晴らしい行動力、潔い生き方に頭が下がりっぱなしです。
さて次回は、【奥田瑛二さん】をお迎えいたします。
え~、俳優・映画監督であり、私の夫でもあります。どうなることやら(笑)
どうぞお楽しみに!!