9月11日放送分後記

皆さま、こんにちは。安藤和津です。
今回お迎えしたゲストは、デヴィ夫人でした。

昨年、古希を迎えられたということですが、まったく信じられません!
本当に美しくて、“華やか”という言葉がぴったりの女性です。
「ラトナ サリ デヴィ・スカルノ」というお名前には、
サンスクリット語で“宝石の精なる女神”という意味があるのだとか。
名は体をあらわすとはよく言ったものですね~。

そんなデヴィ夫人の幼少時代の記憶といえば空襲。
初めて知った言葉は「B29」で、
今でも鮮明に思い出される感情は「恐怖」だそうです。
体の悪かったお母様と幼い弟さんを連れて空襲から逃げまわった体験は、
幼かった夫人に「家族を守るのはこの私」という思いを芽生えさせました。

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終戦後、小学生の頃にはリュックサックを背負って東京近郊の農村へ
食糧の買い出しに毎週一人で行っていたというデヴィ夫人。
中学校ではクラスで一番の成績だったにもかかわらず、
早く自立したいという思いから就職の道へ。
450人中3人しか受からなかった超難関を突破し、生命保険会社に就職します。
ここからが夫人のまた凄いところ!
平日は会社に勤めながら土日は喫茶店でアルバイト、
夜は定時制の高校に通っていました。
しかも、会社の昼休みにも近くの喫茶店でアルバイトをしていたそうです。

お父様が亡くなられてから、より一家の大黒柱となった夫人の努力は並々ならぬもの。
当時、日本と外国の要人が集まる赤坂のサパークラブで働くようになり、
夫人はその天性の美貌と才能だけでなく、その上に努力を重ねていくところがすごい!!
茶道や華道、日本舞踊、語学などを身につけてますます自分を磨き上げ、
海外の要人と対等に渡りあってきたデヴィ夫人。
そのバイタリティーに感服です!
「人生は自分の努力で切り拓いていくもの」と語ってくださった夫人。
まさにその通りですよね。

さて次回も、引き続き、デヴィ夫人をお迎えします。
どうぞお楽しみに!!

2011.09.13

安藤和津 トークマルシェ

安藤和津さんがさまざまなジャンルで活躍されている方をお迎えして、その時々に興味と関心の高い話題を伺います。安藤和津さんは、エッセイストとして、二人の娘の母として、俳優・映画監督の妻として、CNNの元ニュースキャスターとして、母の介護をしてきた女性として・・・いろいろな視線で優しく面白くインタビューしています。日曜日の朝、トークのマルシェ(市場)へようこそ。


プロフィール

東京生まれ。初等科から高校まで学習院に学ぶ。
上智大学独文科卒業後、イギリスに留学。エッセイストやコメンテーターとしてテレビ番組に出演。夫は、俳優・映画監督の奥田瑛二氏。著書は『女盛りは子育て盛り-Momoko&Sakura』文化出版局、『月うさぎ』奥田瑛二絵、あすなろ書房、『あいうえお-安藤和津の主婦と生活』PHP研究所、『愛すること愛されること』講談社、『てきぱき家事絵本』小学館、『忙しママの愛情レシピ121』講談社、『愛すること愛されること』講談社<講談社文庫>、『さくらうさぎ』奥田瑛二絵、ミキハウス、『オムツをはいたママ-母との愛と格闘の日々』グラフ社、『長い散歩』学習研究社 など