9月12放送分後記
みなさま、こんにちは!!
ゲストに【映画字幕翻訳者の戸田奈津子さん】を
お迎えした1回目の放送いかがだったでしょうか?
映画一家の私たちにとって戸田さんは“神様”のような存在。
前日、家族に今回のゲストは戸田さんだと言ったところ、
も~~大騒ぎ!
みんなから「サインをいただいてくるように」とのオーダーが!
それだけ戸田さんは映画好き、映画関係者にとって
凄い存在なんです。
みなさまも、おそらく1度は戸田さんが翻訳した字幕を
ご覧になったことがあると思います。
「映画鑑賞キャリア」のとても長い(笑?)私などは、
数え切れないほど戸田さんの翻訳にお世話になっています。
そして、作品名を思い出せないのがとても悔しいのですが、
「この英語をこんな風に翻訳するんだっ!すごいっ!!」
と感動したのが字幕翻訳者・戸田奈津子さんとの最初の出会いです。
以来、数々の作品で戸田さんの名字幕翻訳には感動しきり。
家族に映画監督を2人も持つ私としては字幕翻訳の難しさ
を知っているつもりです。
一度、ある人に旦那の作品に英語の字幕をつけてもらったときに、
「これじゃないんだよな~」
と随分頭を悩ませた経験もあります。
セリフの微妙なニュアンスを翻訳することは
オリジナルを書くより難しいかもしれません。
娯楽が何もなかった終戦直後の焼け野原の中で、
映画に衝撃と感動を受けた幼き日の戸田さん。
食べ物に飢えるだけではなく、
心も飢えていた戸田さんたちの世代にとって、
映画の存在感の大きさを改めて認識しました。
そして、映画の魔力にとりつかれた戸田さんは、
まったくブレることなく、映画一筋!
字幕翻訳の苦労を乗り越える達成感。
まさに生き甲斐なんでしょうね。
さて、次回は字幕翻訳者になるまでの長い道のりを
詳しくうかがいます。