2月21日放送分後記

みなさま、こんにちは。
ゲストに俳優の田中 健さんをお迎えした
2回目の放送はいかがだったでしょうか?

前回はご実家のお茶農家での日々、
博多でバンド活動中にスカウトされ
アイドル歌手としてデビュー。
挫折して、声をかけられて俳優へ…
この辺までうかがいました。

ちなみに田中さんのお誕生日は3月6日。
なんと私と誕生日が同じじゃないですか!
チョーびっくり!
長くお付き合いさせていただいているんですが
初めて知りました。
些細な発見ですがトークマルシェをやっていて
よかったです。(笑)

田中2.jpg


さて、今回は未知の世界、俳優という新たな
チャレンジでの苦労話から。
デビューの『サンダンカン八番娼館・望郷』(‘74)
では「ちくしょう!」というセリフがうまく言えず、
23回もNGを出してしまったそうです。

それでも「青春の門」で一躍人気俳優の仲間入り。
そして、ドラマ「俺たちの旅」で全国的な人気を
勝ち取られるわけですが、田中さんはずっと
「いつ俳優を辞めようか…」
と悩んでいらっしゃったそうです。

そんな時に手を差し伸べて下さった方が、
同郷の先輩の松永伍一(まつなが・ごいち)さん
(子守歌研究の第一人者で詩人。2008年に死去)。

松永さんに旅をすすめられた田中さんは
世界各地を放浪。
そして、南米の旅で出会われたのが、運命の楽器・ケーナ。

前回、ケーナをご持参下さるようにお願いしたところ
田中さんは快く持ってきてくださいました!
そして、名曲「コンドルは飛んでいく」をご披露!

「ケーナは風の音」
と田中さんはおっしゃっていましたが
まさにその通りの感動的な演奏でした。

導かれるように風の音を奏でるケーナに
出会った田中健さん。
その感性の底にはやはり筑後のお茶畑で培った
自然への愛があったからではないでしょうか?

田中さんも放送後
「自然の中で育った人間は強い」
とおっしゃっていたのですが、
田中さんはケーナを吹きながら自然と対話
していらっしゃるのかもしれません。

今、ドラマ「宿命」でも共演している
うちのダンナは、田中さんに前々から
「いい俳優なんだから、
ケーナをやめて俳優に専念しなさい」
と言っているみたいなのですが・・・
田中さん、どうか続けてください!(笑)

さて、次回はソムリエの田崎真也さんを
お迎えします。どうぞお楽しみに。

2010.02.22

2月14日放送分後記

みなさま、こんにちは。
ゲストに俳優の田中 健さんをお迎えした
1回目の放送はいかがだったでしょうか?

福岡県筑後市のお茶農家のご出身の田中さん。
4世代12人という大家族!
小学生の頃から、家のお手伝いに明け暮れた事を
回想する田中さんの表情はとても幸せそうでした。

でもやっぱりそこは男の子。
高校に入るとグループサウンズに憧れてバンドを
始めた田中さん。
「ちゃんとした職業に就いてほしい」
と常々おっしゃっていたお母様の反対を押し切り、
卒業と同時に博多に出て、バンド活動を開始して
芸能界にスカウトされます。

そして、芸名「あおい健」としてアイドル歌手ビュー!
番組ではデビュー曲「純愛時代」をオンエアしましたが、
なぜか私、この曲を聴いた記憶がありました(笑)

「青春ソング・コレクションII」
などのコンピレーションアルバムに
「純愛時代」が入っていますので探してみてください。
若かりし日の田中健さんの甘いマスクを拝見できます。

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でも、アイドル歌手としては花開かず。
博多に帰って働こうと一度は決断した田中さんですが
ひょんなことから、今度は俳優になります・・・。

当然、計り知れないご苦労があったはずなのですが、
はたから見ていると、運命に導かれるように俳優に
なられたように感じます。

まるで幸運が向こうから転がってくる
そんな気がしてなりません。
でもそれは、田中健さんがただたんに
ラッキーだったから…ではありません。

「無欲」 そして 「純粋な心」

ご自分の半生をひょうひょうとお話になる
田中さんから、こんな言葉が浮かびました。

心がきれいで、純粋な人間性だからこそ
周囲の方たちが田中さんを放っておかず、
声をかけ、助言をし、俳優という天職に
巡り合ったのではないでしょうか。

そんな田中健さんの人間性を育んだのは、
学校や塾では与えられない大家族の愛情。
お茶栽培の辛い手伝いに明け暮れる日々を
幸せそうに振り返るお顔が、家族の愛情を
たっぷりと注がれた、なによりの証でした。

さて、次回も田中健さんをお迎えします。
ケーナをご持参下さるようお願いしたので
スタジオ生演奏もあるかもしれませんよ!
どうぞお楽しみに。

2010.02.15

2月7日放送分後記

みなさま、こんにちは!
今回は前回に引き続き、
柔道家の【古賀稔彦】さんをお招きしました。

今回は古賀さんがソウル、バルセロナ、アトランタ
と3回も続けて出場されたオリンピックの裏話から
うかがいました。

ソウルでは3回戦敗退。
この時のプレッシャーたるや私たちの想像以上!
とくに“国技”である柔道は金メダルをとって
当たり前という世界。

古賀さんはソウルでは「負けたらどうしよう…」
というネガティブな感情に支配されてしまった
そうです。

そして、負けた古賀さんを徹底的に叩くマスコミ。
さすがに最近はこういった傾向も減ってきている
と思いますが、とても悲しいことだと思います。

自暴自棄になってしまった古賀さんを救ったのが
ご両親の姿。
たまたま見ていたテレビの特集番組で
観客席に向かって頭をさげられているご両親の姿
をご覧になった古賀さんは
「一人でやっているのではない」
と気付かれたそうです。

2古賀.jpg


スポーツ選手に限ったことではないかもしれませんが
人として成長できるかどうかは、
このことに気付くことができるかどうか?ではないで
しょうか?

様々な人に後押しされて今の自分がある。

古賀さんもコーチとして谷本歩実選手の
金メダルに尽力されて、
「人を後押しできた喜びを知りました」
とおっしゃっていました。

惜しみないサポートをしてくれたご両親と
同じような体験を古賀さんもされたのだと
思います。

そして、古賀さんが開いている町道場
「古賀塾」は、
柔道の技だけではなく、心の教育に力を
入れられています。

道場の生徒の皆さんも柔道とは縁遠い
ようなお子さんが多いんだとか。
とても素晴らしい活動だと思います。

ところで、古賀さんの3人のお子さん
(2人の息子さんと娘さん)も
古賀塾で柔道を習っているそうで、
かなり「強い」と熱弁をふるう古賀さんの
親バカぶりは、とっても微笑ましかったですよ!
(※ちなみにご長男は小学生の部で全国優勝!)

10年後、もしかしたら「古賀3兄弟」が
オリンピックをにぎわすかもしれませんね・・・。

さて、次回は【俳優の田中健】さんをお迎えします。
どうぞお楽しみに!

2010.02.08

1月31日放送分後記

みなさま、こんにちは!
今回は柔道家の【古賀稔彦】さんをお招きしました。

まずお会いしてその胸板の厚さと肩幅の広さに感動!
身長はそんなに大きくないのに印象がとても大きいんです。

「引退してから脂肪がついちゃって…」
と古賀さんはご謙遜されていましたが、
筋肉がギュギュッと詰まった体型&正統派の美男子!
「これが世界の頂点に立たれた金メダルボディなんだわ」
と惚れぼれしてしまいました。

初対面の瞬間は素晴らしい肉体と端正な顔立ちに
どうしても目が奪われてしまいますが、
お話をうかがうと外見以上に古賀さんの「心」が
頑丈で、とてもきれいなんだと思いました。

1古賀.jpg


そして、古賀さんの心を育てられたのが、ご両親。
ご自分の会社をたたまれてまでお子さんと一緒の
時間を作ろうとされたお父様は、
「やるならやる。やらないならやらない。」
というはっきりした教育方針を持たれ、
古賀さんが柔道を本気でやると決めた瞬間から
練習器具を手作りするなど
徹底的なサポートをしてくださったそうです。

厳しさの底に愛情が感じられる
これぞまさに昭和の育て方。

古賀さんは柔道留学のため
中学から東京で寮生活をされましたが、
その時のご両親の気持ちを察すると
我がことのように心が痛みます。

でも、不安を抱えながらも、
愛を持って厳しく育てた我が子への
確かな信頼と自信があったのかもしれませんね。
親の覚悟、ということを考えさせられました。

さて、次回も【古賀稔彦】さんをお迎えして、
オリンピックの裏話などをうかがいます。
どうぞお楽しみに!

2010.02.01

安藤和津 トークマルシェ

安藤和津さんがさまざまなジャンルで活躍されている方をお迎えして、その時々に興味と関心の高い話題を伺います。安藤和津さんは、エッセイストとして、二人の娘の母として、俳優・映画監督の妻として、CNNの元ニュースキャスターとして、母の介護をしてきた女性として・・・いろいろな視線で優しく面白くインタビューしています。日曜日の朝、トークのマルシェ(市場)へようこそ。


プロフィール

東京生まれ。初等科から高校まで学習院に学ぶ。
上智大学独文科卒業後、イギリスに留学。エッセイストやコメンテーターとしてテレビ番組に出演。夫は、俳優・映画監督の奥田瑛二氏。著書は『女盛りは子育て盛り-Momoko&Sakura』文化出版局、『月うさぎ』奥田瑛二絵、あすなろ書房、『あいうえお-安藤和津の主婦と生活』PHP研究所、『愛すること愛されること』講談社、『てきぱき家事絵本』小学館、『忙しママの愛情レシピ121』講談社、『愛すること愛されること』講談社<講談社文庫>、『さくらうさぎ』奥田瑛二絵、ミキハウス、『オムツをはいたママ-母との愛と格闘の日々』グラフ社、『長い散歩』学習研究社 など