12月20日放送分後記

みなさま、こんにちは。
今回はファッションデザイナーのコシノジュンコさんを
お迎えしての2回目をお送りしました。
いかがだったでしょうか?

コシノジュンコさんは日本が世界に誇るファッションデザイナー、
ということは皆様もよくご存知だと思いますが、
いかに凄いかを今回詳しくうかがうことができました。

パリコレなど名だたるファッションショーに参加されているのは
当然として、何が凄いのかと言いますと、
この国でショーを開くなんて無理でしょう?
と思いたくなるような場所でショーを成功させているのです!

2コシノ.jpg


例えば、
1985年 北京で中国最大のファッションショー
1990年 日本人初のショーをベトナムで開催。
1996年 キューバで外国人デザイナーとして世界初のショー

まだ今よりも規制の厳しかった北京。
コシノさんがショーを開催した後になんと現地にモデル事務所が
出来てしまったほどの影響力!
それ以来中国でもモデルというお仕事が定着したというから驚きです。

そして、今年8月!
なんと軍事政権下のミャンマーで著名外国人デザイナーとして初めての
ファッションショーを開催されたコシノさん。

世界と遮断されているような国に、ファッションを通じて一石を投じ、
つなげる。これぞまさしく真の文化交流の1つの形ではないでしょうか。

そのためには「夢や感動が必要」とコシノさんはおっしゃっていましたが、
コシノさんご自身も実は誰よりも「夢や感動」を得ていらっしゃるんだと
思います。感動を与えることでご自身が夢・感動というエネルギーを得て、
さらに次へとつなげていらっしゃいます。

そして、そんなグローバルな活動を続けるコシノさんの根本にあるのは
日本文化への理解と愛情です。

世界に文化を発信するためにはまず自分の国の文化を知らなければ出来ません。
トークマルシェでは世界を舞台に活躍するお客様をよくお招きしていますが、
みなさん一様にそうおっしゃいますが、私も大賛成!
日本文化を知ってはじめて外国の文化も尊敬することができるんだと思います。

今回改めてコシノジュンコさんのお話をうかがいながら
そんな思いを強くしました。
そして、こんなに頼もしい先輩が、まだまだ私の前を歩いていることに
心強さと誇らしさも感じています。私もまだまだ休めません!(笑)

さて、次回はドクター中松さんをお迎えします。どうぞお楽しみに!

2009.12.21

安藤和津 トークマルシェ

安藤和津さんがさまざまなジャンルで活躍されている方をお迎えして、その時々に興味と関心の高い話題を伺います。安藤和津さんは、エッセイストとして、二人の娘の母として、俳優・映画監督の妻として、CNNの元ニュースキャスターとして、母の介護をしてきた女性として・・・いろいろな視線で優しく面白くインタビューしています。日曜日の朝、トークのマルシェ(市場)へようこそ。


プロフィール

東京生まれ。初等科から高校まで学習院に学ぶ。
上智大学独文科卒業後、イギリスに留学。エッセイストやコメンテーターとしてテレビ番組に出演。夫は、俳優・映画監督の奥田瑛二氏。著書は『女盛りは子育て盛り-Momoko&Sakura』文化出版局、『月うさぎ』奥田瑛二絵、あすなろ書房、『あいうえお-安藤和津の主婦と生活』PHP研究所、『愛すること愛されること』講談社、『てきぱき家事絵本』小学館、『忙しママの愛情レシピ121』講談社、『愛すること愛されること』講談社<講談社文庫>、『さくらうさぎ』奥田瑛二絵、ミキハウス、『オムツをはいたママ-母との愛と格闘の日々』グラフ社、『長い散歩』学習研究社 など