10月25日放送分後記
みなさま、こんにちは。
今回お招きしたゲストは、ジュディ・オングさん。
実はジュディさんと私は、
長いお付き合いの間柄。
でも、なぜかお仕事をご一緒するのは今回で2回目。
こんなに近い存在なのに不思議なものですね。
歌手・女優として活躍されているジュディさんですが
日展で特選を受賞するほどの一流の木版画家なんです。
以前からそのすばらしい作品は拝見していましたが、
今回改めてジュディさんが木版画を始められた
きっかけや製作過程を詳しくうかがって驚きの連続!
ジュディさんが木版画に魅せられたのは25歳の時。
後にジュディさんの師匠になる方の個展で
白黒で描かれたポピーの作品の中に真っ赤な色を感じて
衝撃を受けたそうです。
そして、弟子入りを1度は断られましたが、逆に燃え、
ジュディさんのお兄様が手作りしたステレオの木切れで
見よう見まねで木版画を描きお師匠様の所におしかけ、
弟子入りを説得させてしまったのです!
この熱意!いっけんクールに見えるジュディさんですが、
心の中には、何かを表現したいというアーティスト魂が
燃えているんですね。
そして、ジュディさんのアーティスト魂を支えるのが、
ものごとを観察する鋭い目!
スタジオに作品集のカタログを持って来て下さったのですが、
詳細に描かれた日本家屋や風景が鮮やかに写し取られていました。
これをみたスタッフも大興奮。
一瞬、「これが木版画?」と疑いたくなるような
繊細な描写と大胆な構図に見とれてしまいます。
絵画の何倍も作業手順を踏まないといけない
木版画の作成は根気と集中力がいります。
締め切りが迫っている時なんかは、仕事先に
作品を持ち込むそうですよ。
ジュディさんのオフィシャルホームページで
作品を見ることができるので是非のぞいてみて下さい。
ジュディさんの熱い人柄と作品にそれこそ
魅せられて しまった贅沢な時間でした。
さて、次回はそんな忙しいジュディさんの健康を支える
食のお話です。どうぞお聞き逃しなく!
10月18日放送分後記
みなさまこんにちは! 安藤和津です。
今回、マルシェにお迎えしたゲストは、
先週に引き続き、
直木賞作家の【森絵都さん】と
犬の保護ボランティアをされている
【田辺アンニイ】さん。
森さんは今年、初のノンフィクション
「君と一緒に生きよう」(毎日新聞社)
を出されました。
知人のひと言をきっかけに
ネットで犬の保護ボランティアを知った森さんが
捨て犬や殺処分の現状を知って衝撃を受け、
犬の保護ボランティアを取材された本です。
森さんが取材する中で出会ったのが田辺アンニイさん。
森さんにご紹介いただき、今回はお2人をスタジオに
お招きしました。
田辺さんは個人で保護ボランティア活動をされています。
でも、意外にも、元々は犬嫌いだったそうです。
そんな田辺さんが美容院で、ご主人に忠実で
人なつっこいダックスフントと触れ合った事から、
なんと犬好きに変身!
そして、当初は犬のかわいさだけにひかれていた田辺さんですが、
ある日、土手のホームレスに飼われている犬たちに出会って
人生が一変!
今では恵まれているとは言えない環境で
飼われている犬たちのために
土手の近くに引越しまでされて活動されています。
田辺さんは自らの活動を記した本
「それでも人を愛する犬」(講談社)を書かれました。
基本的に手弁当で保護活動をしている田辺さんの姿勢は、
単純に犬が好きだけではとうてい無理。
また、森さんも「君と一緒に生きよう」の中で
犬の保護ボランティアの取材を続けるうちに、
いい面ばかりではなく
「処分」という重い現実に直面しました。
本の帯にも書いています。
「愛がなくては始まらない。愛だけでは守れない。」
まさにその通りです。
我が家にも14歳の老犬がいます。
お2人の話は他人事ではなく、
身につまされるお話で、
私も動物達の置かれている状況に心を痛めていました。
いろいろな考え方があると思います。
でも、まずは捨て犬や捨て猫の現実を知って頂けたらと思います。
夫の奥田瑛二も「NOAHS」という動物を救おうという
シンプルな呼びかけをしているネットワークの会長をしています。
動物愛護のための寄付をつのる記念切手の発行など、
これからも活動していく予定です。
(最初の記念切手は完売してしまいました。今後継続的な発行を
目指して準備しているそうです)
田辺アンニイさんのブログもぜひチェックして下さい!
「幸せの703号室」http://love.ap.teacup.com/kazumi55/
さて、次回はジュディ・オングさんをお迎えします。
どうぞお楽しみに!
10月11日放送分後記
みなさまこんにちは! 安藤和津です。
今回、マルシェにお迎えしたゲストは、
直木賞作家の【森絵都さん】。
森さんは児童文学から大人の小説まで
作品の幅がものすごく広い小説家です。
森さんが直木賞を受賞した
「風に舞いあがるビニールシート」は
もちろん、児童文学の作品も読んで
いましたが本当に1人の人が書いたの?
と疑ってしまうほど、1つ1つの作品の色合いが異なり、
なおかつ、それぞれの作品の個性が光って面白いんです!
こうなると、森さんはこれまでに
どれだけたくさんの本を読んで
小説家としての肥やしにしてきたのか
興味があったのですがお話をうかがって
ビックリ。
森さんは、小・中・高と本を
ほとんど読まなかったんだそうです。
高校卒業後、専門学校の児童文学コースに
入ってからは多くの作品に触れて修行は
されたそうなんですが、
もっとも感受性豊かな青春時代に
まったく本に触れなかった森さんが、
なぜ今たくさんの素晴らしい作品を
生み出せるのか?
その謎の鍵は、おそらく「観察力」。
森さんご本人は「のんきだった」と
おっしゃっている少女時代のお話を
うかがうと、とても詳しく、深く、
まわりを見ていることに気づきました。
持って生まれたアンテナの鋭さが本質的に他の人とは
違うのだと思います。
だから、本は読まないのに作文が得意だった
というエピソードもうなずけます。
児童文学は感性の根っこの部分が大きくないと
書けないジャンルだと思うんです。
森さんは本を読まずに人を観察し、
全ての体験を心の中にためこんで
きっと発酵させていたんでしょうね。
だからこそ今、人の心にうったえる
たくさんの作品を書けるんだと思います
さて次回は、番組の後半では、
森さんが初めてお書きになった
ノンフィクション「君と一緒に生きよう」をもとに
犬の保護ボランティアについてうかがいます!
どうぞお楽しみに。
10月4日放送分後記
みなさまこんにちは! 安藤和津です。
今回、マルシェにお迎えしたゲストは、
先週に引き続き、
パリコレで10年も活躍した元世界的なモデルで、
還暦を迎える直前今度は歌手デビューを果たした
【秀香さん】。
秀香さんのこれまでをごくごく簡単に記すと、
●19歳でモデルデビュー
●23歳でモデルを引退し、結婚。
●専業主婦として子育てに専念。
●30歳でモデルに復帰し、パリコレデビュー。
以後10年間世界のトップモデルとして活躍。
●再びモデルを引退し、ファッションプレゼンター
として多方面で活躍。
●そして今年6月、還暦直前に歌手デビュー!
こうご覧になると
一見華やかな経歴だと思われるでしょうが
秀香さんは人生の辛酸を味わっています。
子育て時代は世間との隔絶に悩み、
モデル復帰後、
トップモデルとして華々しく活躍する陰では、
母親とモデルの自分のはざまで苦悩するなど
けっして平坦な人生ではありません。
とくに二度目のモデル引退後の10年間は、
非常につらい時期だったことを知っています。
満足のいかない仕事の毎日に嫌気がさし、
その間、離婚も経験するなど、どん底でした。
長くつらい道のりで、たどり着いたのが歌手。
実は秀香さんがカラオケで
一生懸命練習している現場に何十回も同席しているので
本当にデビューしてしまったことに
ものすごく感激しています。
人生の夢は60歳を超えても実現できる!
このことを体現してくれた秀香さん。
3度目の成人式を迎えている私も含めて
同世代のみなさんには、非常に励みになる
のではないでしょうか?
そして、何と言っても秀香さんのステージは
誰もまねのできない最高のステージです!
モデルで鍛えられたウォーキングもさることながら、
秀香さんの目の動きと表情をみなさまに
ぜひ見て頂きたい!
そこには「物語」があります。
目と表情だけで、ストーリーが浮かんでくるんです!
もちろん、ひょうきんで明るい秀香さんですから、
番組でも披露して頂きましたが、川柳など、
「お楽しみ」もたっぷり用意されています。
私も秀香さんのステージで、感動と元気をもらって
います。みなさまも是非どうぞ!
※ライブ情報など詳しくは秀香さんのホームページ
をチェックして下さいね!
さて、次回は直木賞作家の森絵都さんをお迎えします。
どうぞお楽しみに!