10月18日放送分後記

みなさまこんにちは! 安藤和津です。
今回、マルシェにお迎えしたゲストは、
先週に引き続き、
直木賞作家の【森絵都さん】と
犬の保護ボランティアをされている
【田辺アンニイ】さん。

2森、田辺.jpg


森さんは今年、初のノンフィクション
「君と一緒に生きよう」(毎日新聞社)
を出されました。

知人のひと言をきっかけに
ネットで犬の保護ボランティアを知った森さんが
捨て犬や殺処分の現状を知って衝撃を受け、
犬の保護ボランティアを取材された本です。

森さんが取材する中で出会ったのが田辺アンニイさん。
森さんにご紹介いただき、今回はお2人をスタジオに
お招きしました。

田辺さんは個人で保護ボランティア活動をされています。
でも、意外にも、元々は犬嫌いだったそうです。
そんな田辺さんが美容院で、ご主人に忠実で
人なつっこいダックスフントと触れ合った事から、
なんと犬好きに変身!
そして、当初は犬のかわいさだけにひかれていた田辺さんですが、
ある日、土手のホームレスに飼われている犬たちに出会って
人生が一変!

今では恵まれているとは言えない環境で
飼われている犬たちのために
土手の近くに引越しまでされて活動されています。
田辺さんは自らの活動を記した本
「それでも人を愛する犬」(講談社)を書かれました。

基本的に手弁当で保護活動をしている田辺さんの姿勢は、
単純に犬が好きだけではとうてい無理。

また、森さんも「君と一緒に生きよう」の中で
犬の保護ボランティアの取材を続けるうちに、
いい面ばかりではなく
「処分」という重い現実に直面しました。

本の帯にも書いています。
「愛がなくては始まらない。愛だけでは守れない。」

まさにその通りです。
我が家にも14歳の老犬がいます。
お2人の話は他人事ではなく、
身につまされるお話で、
私も動物達の置かれている状況に心を痛めていました。

いろいろな考え方があると思います。
でも、まずは捨て犬や捨て猫の現実を知って頂けたらと思います。

夫の奥田瑛二も「NOAHS」という動物を救おうという
シンプルな呼びかけをしているネットワークの会長をしています。
動物愛護のための寄付をつのる記念切手の発行など、
これからも活動していく予定です。
(最初の記念切手は完売してしまいました。今後継続的な発行を
目指して準備しているそうです)

田辺アンニイさんのブログもぜひチェックして下さい!
「幸せの703号室」http://love.ap.teacup.com/kazumi55/


さて、次回はジュディ・オングさんをお迎えします。
どうぞお楽しみに!

2009.10.19

安藤和津 トークマルシェ

安藤和津さんがさまざまなジャンルで活躍されている方をお迎えして、その時々に興味と関心の高い話題を伺います。安藤和津さんは、エッセイストとして、二人の娘の母として、俳優・映画監督の妻として、CNNの元ニュースキャスターとして、母の介護をしてきた女性として・・・いろいろな視線で優しく面白くインタビューしています。日曜日の朝、トークのマルシェ(市場)へようこそ。


プロフィール

東京生まれ。初等科から高校まで学習院に学ぶ。
上智大学独文科卒業後、イギリスに留学。エッセイストやコメンテーターとしてテレビ番組に出演。夫は、俳優・映画監督の奥田瑛二氏。著書は『女盛りは子育て盛り-Momoko&Sakura』文化出版局、『月うさぎ』奥田瑛二絵、あすなろ書房、『あいうえお-安藤和津の主婦と生活』PHP研究所、『愛すること愛されること』講談社、『てきぱき家事絵本』小学館、『忙しママの愛情レシピ121』講談社、『愛すること愛されること』講談社<講談社文庫>、『さくらうさぎ』奥田瑛二絵、ミキハウス、『オムツをはいたママ-母との愛と格闘の日々』グラフ社、『長い散歩』学習研究社 など