9月6日放送分後記

みなさま、こんにちは。今回も、前回に引き続き、
森末慎二さんをお迎えしました。

前回は、鉄棒にはまり、何度も砂を口につっこんだ
子供時代の独力での練習から、
強豪校で本格的に体操に打ち込んだ高校・大学時代の
お話を中心にうかがいました。
(様々なゲストを迎えて思うのは、頂点を極めた
アスリートの皆さんはほぼ全員、コーチなどにつく
前に独力で練習していますよね)

今回はとくにオリンピックの知られざるお話をたくさん
おしえていただきました。

2森末 .jpg


経験した方にしかわからない
“世界”というものがあるんですが、
今回はとくにそう感じました。

よく体操の鉄棒で、棒をつかみ損ねる選手がいます。
はたから見ていると、「なんで?」と思ってしまいますが
森末さんによれば、重圧の中で体が緊張していると、
指が勝手に反応し、速いタイミングでギュと指が収縮して
しまうんだそうです。
逆にちゃんと練習していたからこその反応なんだとか。

ロス五輪当時の森末さんは、
あまりの緊張で、食べ物も喉を通らず、
さらに高熱で朦朧とした状態だったそうです。

そんな状態で金銀銅メダルを
獲得するなんて何と言う精神力
改めて凄い人だと感動しました

オリンピック後、「次も目指しますか?」と
よく質問されたそうですが、
一瞬にかけて全てを犠牲にしてきた
筆舌につくせない辛かった4年間が終わった直後に、
続けられるかなんて聞かれても、
堂々と「目指します」とは答えられない!
精神的、肉体的にも限界をこえているんですよね。

スポーツを見る目、スポーツ選手を見る目を
改めて考えさせられてしまいました。

さて、次回は、
浜辺のフォークシンガー、テミヤンさん と
文化放送、竹内靖夫アナウンサー をお迎えします。

2009.09.07

安藤和津 トークマルシェ

安藤和津さんがさまざまなジャンルで活躍されている方をお迎えして、その時々に興味と関心の高い話題を伺います。安藤和津さんは、エッセイストとして、二人の娘の母として、俳優・映画監督の妻として、CNNの元ニュースキャスターとして、母の介護をしてきた女性として・・・いろいろな視線で優しく面白くインタビューしています。日曜日の朝、トークのマルシェ(市場)へようこそ。


プロフィール

東京生まれ。初等科から高校まで学習院に学ぶ。
上智大学独文科卒業後、イギリスに留学。エッセイストやコメンテーターとしてテレビ番組に出演。夫は、俳優・映画監督の奥田瑛二氏。著書は『女盛りは子育て盛り-Momoko&Sakura』文化出版局、『月うさぎ』奥田瑛二絵、あすなろ書房、『あいうえお-安藤和津の主婦と生活』PHP研究所、『愛すること愛されること』講談社、『てきぱき家事絵本』小学館、『忙しママの愛情レシピ121』講談社、『愛すること愛されること』講談社<講談社文庫>、『さくらうさぎ』奥田瑛二絵、ミキハウス、『オムツをはいたママ-母との愛と格闘の日々』グラフ社、『長い散歩』学習研究社 など