8月9日放送分後記

みなさま、こんにちは。今回も、前回に引き続き、
デザイナー、プロデューサーの山本寛斎さんを
お招きしました。

世界各国で大きなイベントを開催されているお話は
前回たっぷりとうかがいました。

そして、イベントを通して、寛斎さんがただ派手な
エンターテイメントを行っているわけではなく、
その後にちゃんと種をまいている、という
今まで報じられていない事実もあきらかになりました!

そんな寛斎さんがショーの中で常に取り入れているのが
日本文化。

寛斎さんが日本文化を世界に発信するのは、
元々持っていたその独特な色彩感覚と、
西欧とは違う芸術に関するとらえ方に魅力を
感じたからだそうです。

2寛斎.jpg


寛斎さんも例にあげていらっしゃいましたが、
室町から江戸時代まで活躍した狩野派の画家たち。

額縁の閉じられた世界で絵が完結する西洋の絵とは違い、
狩野派が描くのは、内裏や城郭、寺院などの障壁画、
扇の小さな画面に至るまで、1つの空間をキャンバスに
絵をその一部とする独特な作品ばかり。

そして、織田信長に代表される派手な色遣いも日本独特。

かねてから、私も日本は色の文化だと思っていたので、
寛斎さんのお話に納得することだらけ。

当然と言えば当然なのですが、寛斎さんはそこまで
日本文化を研究して、ご自身のイベントに応用。
だから、あんなド派手で大きな空間を使う演出が
生まれるわけなんですね。

メディアが報じる寛斎さんのハイテンションな
キャラクターだけにとらわれていては、
その深くて広い真の意図をなかなか捉えることは
できません。

そして、イベントが壮大なだけにやるとなったら
相当な労力を必要とします。

それを私より年上の寛斎さん(1944生まれ)が
現役バリバリでやられていることは
感動でもあり、また、励みにもなります。

人生へのすさまじいエネルギーを放出されている
寛斎さんには遠く及ばないですが、
私も負けないようにがんばるしかないですね!

そして、なぜ寛斎さんがそこまで全力で取り組めるのか
うかがったら、こうおっしゃいました

「毎日、覚悟している」

実は、私も同じような心がまえで毎日を送っています。


お名前は知っていても、深い部分で理解し得なかった
人間・山本寛斎さんの、真実の一部に触れられた2週間でした。

さて、次回のゲストは、山田邦子さんをお迎えします。
どうぞお楽しみに。

2009.08.10

安藤和津 トークマルシェ

安藤和津さんがさまざまなジャンルで活躍されている方をお迎えして、その時々に興味と関心の高い話題を伺います。安藤和津さんは、エッセイストとして、二人の娘の母として、俳優・映画監督の妻として、CNNの元ニュースキャスターとして、母の介護をしてきた女性として・・・いろいろな視線で優しく面白くインタビューしています。日曜日の朝、トークのマルシェ(市場)へようこそ。


プロフィール

東京生まれ。初等科から高校まで学習院に学ぶ。
上智大学独文科卒業後、イギリスに留学。エッセイストやコメンテーターとしてテレビ番組に出演。夫は、俳優・映画監督の奥田瑛二氏。著書は『女盛りは子育て盛り-Momoko&Sakura』文化出版局、『月うさぎ』奥田瑛二絵、あすなろ書房、『あいうえお-安藤和津の主婦と生活』PHP研究所、『愛すること愛されること』講談社、『てきぱき家事絵本』小学館、『忙しママの愛情レシピ121』講談社、『愛すること愛されること』講談社<講談社文庫>、『さくらうさぎ』奥田瑛二絵、ミキハウス、『オムツをはいたママ-母との愛と格闘の日々』グラフ社、『長い散歩』学習研究社 など