4月19日放送分後記
みなさま、こんにちは!
今回のゲストは、
ヴィジュアリストの手塚眞さんでした。
そうです。
漫画の神様、手塚治虫さんのご長男!
私の世代は、手塚治虫作品のど真ん中!
「鉄腕アトム」からはじまり、
大学時代の『火の鳥』シリーズまで、
手塚作品とともに成長した
と言ってもいいんじゃないでしょうか?
個人的にも手塚治虫さんには“ご縁”があるんです。
実は以前、夫がドラマで手塚治虫さんを演じたんです!!
そして、手塚眞さんにお会いするのは
今回が初めてだった私。
日本が世界に誇る偉大な漫画家のご長男はどんな方?
ちょっと緊張しながら待っていると、
なんと手塚治虫さんにそっくりな方が
歩いてくるじゃありませんか!?
親子なので似ていて当然と言えば当然ですが、
写真よりずっとずっと面影が重なりました。
メガネを治虫さん風にして、ベレー帽を被れば、
瓜二つになるかもしれませんね。
ところで、前々からアトムを初め、
様々なストーリーを生み出した天才・手塚治虫さんは、
私生活ではどんな方だったんだろう?と興味を持っていました。
なんでも、家族に対してもとっても紳士的な方だったようです。
息子である眞さんにも敬語で話しかけていたんだとか。
一見、他人行儀に見えるかも知れませんが、
おそらく、眞さんも1人の立派な人間として扱おう!
という治虫さんの
生き方の表現だったんじゃないでしょうか?
手塚治虫作品は、すべてと言っていいぐらい、
人間や命を大事にするメッセージに溢れていると思います。
そんな治虫さんの姿勢が作品だけではなく、
私生活にもちゃんとあらわれていたんでしょうね。
しかし、人間のきれいな所だけではないダークな面、
エロティックな面など、人間のすべてを
しっかりととらえているのが手塚作品。
眞さんや家族にも決して見せなかった「作家・手塚治虫」の
本当の姿はやはり漫画の中に凝縮されているんでしょうね。
そして、手塚治虫さんはなぜ、漫画という表現を通して、
ご自分のメッセージを伝えようと思ったのか?
実は初めは医者か漫画家か、悩んだそうです。
あの時代なら、迷わず医者を選ぶと思いませんか?
でも、眞さんによると、治虫さんのお母様は、
「好きな方を選びなさい」とおっしゃったそうです。
私は花を育てる時、プランターに入れてしまったら、
窮屈で、根は自由にはれません。
それと同じように、まだ漫画家という職業が
確立していない時代に、
自由な発想ができる素敵な家庭環境のおかげで、
治虫さんは自由に根が張れたんじゃないでしょうか?
そして、型にはめられることなく自由に根を張った
治虫さんは、ご存知のように、
素晴らしい作品をどんどん世に送り出していきました。
眞さんから本当に貴重なお話をうかがった1日でした。