2月8日放送分後記
今回のゲストは俳優の内田朝陽さんでした。
放送でも言いましたが、内田さんとの最初の出会いは“文章”でした。ある作文コンクールに応募してきた当時14歳の内田朝陽少年のあまりの文章のうまさに、本当に本人が書いたものなのかどうか?私を含めた審査員一同疑ってしまったのです。
そして今回、初めて知ってビックリしたのは、実は本人は「作文をコンクールに出したくなかった」ということ。当時の朝陽少年にとって、作文や詩は誰にも打ち明けられない心のうちをかたちにしたまさに「裸の朝陽少年」そのもの。けっして人に見られたくない心の日記だったんですね・・・。
放送で内田さんご本人の口から明かされましたが、朝陽少年は学校でイジメにあったり、ちょっと普通とは違う家庭環境の中で少年時代を送っています。
変わった家庭環境というのは、これは仕方のないことですが、ご両親がフレンチレストランを経営しているため、親(私もよく存じ上げていますが、明るくてパワフルなお母様です!)と一緒にいられる時間が少なかったことが朝陽少年に与えた影響は大きかったのではないでしょうか?
内田さんも「夜眠れなかった」と語っていましたが、実は私も同じような環境で育ったのでもの凄くその気持ちが分かります。とくに男の子だったら、その寂しさははかりしれないものがあったでしょう。親の知らない子供の心・・・子を持つひとりの母親として胸にぐっとくるものがありました。
内田さん本人も「今はもう書けない」とおっしゃるほど、想像力豊かな作文や詩がたくさん収められた『もしも お月さまが さくらのような ももいろで』(講談社)。子供はもちろん、親御さんも一緒に読むことをおすすめします!
さて、次回も俳優の内田朝陽さんがお客様!
引っ込み思案だった内田少年がいかに一大決心をして俳優を目指すのか?