1月25日放送分後記

今回のゲストは俳優の宝田明さんでした。

実は宝田さんと夫の奥田が1980年代に舞台で共演させて頂
いており、その時の宝田さんの演技や公演後の行動が強く印象
に残っています。

初めて真正面からゲイを取り上げた作品ということで話題にな
った「真夜中のパーティー」と言う作品。宝田さんはキザで厭
味な金持ち役。
「パーテー」とわざと言っているのがおかしく、また徹底した
役作りに感心させられていました。

1宝田小.jpg


また、普通、公演後に役者さんたちは、パーっと飲みに行くん
ですが、宝田さんだけは、ひとり悠然と帰っていたことが忘れ
られません。(ご帰宅です!ひとりで飲みに行かれた可能性も
ありますがね…)

理由は、おそらく宝田さんの劇に役柄は憎まれ役だったという
ことです。公演後とはいえ、敵役が他の俳優さんと仲良くしち
ゃいけない、というプロ意識の表れだったんじゃないかと思っ
ています。

そんな徹底した役作りは、現在上演中のミュージカル「タイタ
ニック」で演じている艦長さんの役にもいかされているはず、
と思ったのですが想像を超えていました・・・。

役作りをする上で、宝田さんの満洲からの引き揚げ経験と
その時の引き揚げ船の艦長さんが下敷きになっているなんて。

宝田さんのような俳優さんこそ、役の引き出しがたくさんあり
、さらに経験をちゃんと引き出しにしまっておき、必要なとき
に取り出せる俳優と言えるのかもしれませんね。はっきり言っ
てもう中々いないですよ!

さて、次回は引き続き、宝田さんのお話。満洲からの引き揚げ
経験をちょっとお話になっていましたが、もっと壮絶な体験を
お聞きしたいと思います!どうぞお聞き逃しなく。

2009.01.27

安藤和津 トークマルシェ

安藤和津さんがさまざまなジャンルで活躍されている方をお迎えして、その時々に興味と関心の高い話題を伺います。安藤和津さんは、エッセイストとして、二人の娘の母として、俳優・映画監督の妻として、CNNの元ニュースキャスターとして、母の介護をしてきた女性として・・・いろいろな視線で優しく面白くインタビューしています。日曜日の朝、トークのマルシェ(市場)へようこそ。


プロフィール

東京生まれ。初等科から高校まで学習院に学ぶ。
上智大学独文科卒業後、イギリスに留学。エッセイストやコメンテーターとしてテレビ番組に出演。夫は、俳優・映画監督の奥田瑛二氏。著書は『女盛りは子育て盛り-Momoko&Sakura』文化出版局、『月うさぎ』奥田瑛二絵、あすなろ書房、『あいうえお-安藤和津の主婦と生活』PHP研究所、『愛すること愛されること』講談社、『てきぱき家事絵本』小学館、『忙しママの愛情レシピ121』講談社、『愛すること愛されること』講談社<講談社文庫>、『さくらうさぎ』奥田瑛二絵、ミキハウス、『オムツをはいたママ-母との愛と格闘の日々』グラフ社、『長い散歩』学習研究社 など