1月25日放送分後記
今回のゲストは俳優の宝田明さんでした。
実は宝田さんと夫の奥田が1980年代に舞台で共演させて頂
いており、その時の宝田さんの演技や公演後の行動が強く印象
に残っています。
初めて真正面からゲイを取り上げた作品ということで話題にな
った「真夜中のパーティー」と言う作品。宝田さんはキザで厭
味な金持ち役。
「パーテー」とわざと言っているのがおかしく、また徹底した
役作りに感心させられていました。
また、普通、公演後に役者さんたちは、パーっと飲みに行くん
ですが、宝田さんだけは、ひとり悠然と帰っていたことが忘れ
られません。(ご帰宅です!ひとりで飲みに行かれた可能性も
ありますがね…)
理由は、おそらく宝田さんの劇に役柄は憎まれ役だったという
ことです。公演後とはいえ、敵役が他の俳優さんと仲良くしち
ゃいけない、というプロ意識の表れだったんじゃないかと思っ
ています。
そんな徹底した役作りは、現在上演中のミュージカル「タイタ
ニック」で演じている艦長さんの役にもいかされているはず、
と思ったのですが想像を超えていました・・・。
役作りをする上で、宝田さんの満洲からの引き揚げ経験と
その時の引き揚げ船の艦長さんが下敷きになっているなんて。
宝田さんのような俳優さんこそ、役の引き出しがたくさんあり
、さらに経験をちゃんと引き出しにしまっておき、必要なとき
に取り出せる俳優と言えるのかもしれませんね。はっきり言っ
てもう中々いないですよ!
さて、次回は引き続き、宝田さんのお話。満洲からの引き揚げ
経験をちょっとお話になっていましたが、もっと壮絶な体験を
お聞きしたいと思います!どうぞお聞き逃しなく。